無冠の帝王 清原和博




清原和博はプロ野球選手時代に打撃タイトルを獲れず無冠の帝王と呼ばれ、現役引退後は覚醒剤に手を出し逮捕され転落の人生を歩むこととなった。その清原へのインタビューで構成される自伝著「告白」が甲子園大会の直前に出版された。

清原が有り余る素質を持ちながら、結局打撃タイトルを獲れなかったのは甘えの精神と、自身の内面を磨くより外見を飾ることにこだわる心の幼稚さに原因があるだろう。この「告白」という本は自己の心情を正直に答えているように見せながら、現実を直視せず言い訳するような甘えと自己を美化するような虚栄心が見て取れ、まったく人間として変わっていないなと呆れさせる。

甲子園での卓越した実績とプロ一年目の活躍で凄い打者が現れたと期待させたものだが、数年たってもタイトルが獲れず試合中の暴力行為もあって失望させるのも早かった。

スポーツ新聞などで番長と呼ばれ、見た目も強面になり不要なウエイトトレーニングで身体を鍛え、ピアスなどで外見を飾ることに力を入れる一方、野球の成績はどんどん下降してゆきそれを怪我のせいにして言い訳をする様は、見苦しいの一言だった。現役引退後は入れ墨を彫り、怪しい交友関係も噂され覚醒剤使用で逮捕されても、何の驚きも感じられないような有様だった。

清原がこんな人間になってしまったのは廻りが甘やかせたせいもあるだろうが、やはり本人の精神力の弱さが一番だろう。転落の道を歩むことになった原因を他者に転化せず、自己の弱さを自覚し甘えの精神を克服して一からやり直さなければ、彼の人生の再生は果たせないだろう。

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