樹木希林さん死去 個性派女優の代名詞




数々の映画やドラマで活躍した個性派女優、樹木希林さんが15日東京の自宅で死去した。以前より公表していた全身ガンで、家族に見守られながらの往生だった。

出演作の是枝裕和監督『万引き家族』が今年、カンヌ映画祭パルムドールを受賞し話題になったばかりで、来年公開予定の『エリカ38』が遺作となる。享年75歳。


樹木希林さんを最初に知ったのはまだ芸名が悠木千帆だった時代だ。向田邦子が原案・脚本を担当し、名物プロデューサー久世光彦が演出もこなした1974年のTBSドラマ『寺内貫太郎一家』でのお婆さん役である。

当時30代前半だった希林さんは、徹底的な老けメイクと扮装で老婆を演じていた。壁に貼られた沢田研二のポスターに向い『ジュリー~』と身体を揺らしながら叫ぶシーンは話題となって、学校でも物真似がはやったものだった。

その後続けて久世光彦Pが担当したドラマ『ムー』と『ムー一族』にも出演し、共演した郷ひろみと劇中で歌った『お化けのロック』や『林檎殺人事件』がヒットしたり、CMでのコミカルな役柄が評判を呼んだりと順調に活躍の場を広げていった。

いっとき癖のある年配女性の役というと、やたらと樹木希林さんが演じていて辟易した覚えがある。もちろんそれは希林さんが余人をもって代え難い俳優だったということだが、演出家やプロデューサーのキャスティングに工夫のなさを感じさせた。

晩年病に冒されながらもリップサービスや話題作りにつとめ、最後までファンを楽しませた生涯だった。

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