2018年プロ野球ドラフト会議

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プロ志望選手の運命

プロ入りを希望する学生及び社会人野球選手の運命が決まる、2018年度のドラフト会議が行なわれた。注目された大阪桐蔭の二人、根尾昴と藤原恭大は複数球団の指名を受けくじ引きによる抽選でそれぞれ中日とロッテに指名された。

甲子園準優勝で人気者となった吉田輝星投手は日本ハムが交渉権を得たが、単独のハズレ1位だったのは少し意外だった。もしかしたら酷使による故障を懸念され、甲子園のスター好き球団日ハム以外は上位指名を避けた結果かもしれない。

関係ないがTBSはドラフト会議のあと、感動押しつけ特番を毎年の様に放送しているが需要があるのだろうか。物好きなことだ。

それは兎も角、本来ドラフトという制度が歪んでいて契約金を伴わない自由競争で選手に球団を選ばせるのが健全なありかたなのだろうが、まあ無理だろう。

世間を騒がせた江川事件

今のドラフトはセ・リーグとパ・リーグの格差もなく人気球団のブランド力も薄まったので、交渉権が決まった球団を選手たちは淡々と受け入れている印象だ。中には大谷翔平のように目標は大リーグなので、足掛かりとなる球団が決まっただけだと思っている選手もいるのかもしれない。

新人獲得の札束攻勢が問題となりMLBに見習ってドラフト制度が導入されたが、昔この制度は読売巨人軍の思惑に振り回されたびたび波乱や騒動が起きていた。その中でも一番大きな騒動が、1978年の江川事件だろう。

この事件は人気選手を必要としていた読売巨人軍が、ドラフト前日に設けられた契約の隙間日を悪用して、前年のドラフト指名を蹴り浪人していた江川卓投手と契約を発表したことで起きた騒動のことである。

セ・リーグ会長がこの“空白の一日”と呼ばれる契約を認めなかったため巨人は翌日のドラフトをボイコットし、阪神が江川の交渉権を獲得して騒動は長期化することになった。

この事件は政治家も加わり世間を賑わせる大論争となったが金子プロ野球コミッショナーの強い要望により、江川が一旦阪神と契約して巨人小林投手とトレードを行なう形で決着がついた。だが身勝手な理論を展開した巨人と読売新聞は世間の批判を浴び、江川投手もワガママな選手だとヒール扱いをされることになる。

江川が入団の会見前に詰めかけた記者に発した「皆さん興奮しないでください」という言葉は、マスコミによってその部分だけ切り取られたものだが、ふてぶてしいと受け取られ野球ファンに悪印象を植え付けることになる。

それほどの騒動を起こして巨人に入団した江川投手だが、プロ野球の実績は現役9年間で135勝72敗に終わり、獲得したタイトルも最多勝2回に最優秀防御率1回だけである。

江川のトラウマ

まあ記録はともかく、江川がもっとファンを熱くしてくれる選手ならまだ良かったのだが彼はクールな性格でまた天才型にありがちな手抜きプレーが癖になっており、そういう面でも物足りなかった。結果論だが江川投手にはそこまで大騒ぎし、犠牲者まで出して獲得する程の価値はなかったように思える。

この騒動は巨人という人気チームの驕りと、江川選手の自分は特別だという意識が合わさって引き起こされた事件だろう。もっとも江川自身はそこまで巨人に拘っていた訳ではなく、彼の周辺の大人達の思惑に身動きが取れなくなったという面もあったようだ。江川はこの騒動で現役引退後もトラウマを抱えることになる。

その後もドラフト制度は逆指名制度が出来たり無くなったりなど、人気球団の勝手な都合でシステムが変わり今に至っている。ちなみに欧州のプロスポーツでは契約の自由という考え方や独占禁止法などにより、ドラフトというシステムは禁止されているようだ。

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