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宇宙船と映画

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月ロケット事業の困難さ

少し前、有名女優を恋人に持つ人気アパレル通販サイトの社長が、アメリカの民間宇宙ベンチャー会社に大金を投資し月旅行の計画を発表したことが話題になっていた。

早ければ5年後に実現するということだが、果たして上手くいくのかどうか怪しいところだ。夢が大きいのは良いことだしお金もあるなら幾らでも使えばいいが、民間ロケットが人を乗せて月と地球を往復するなんてそんな簡単なことじゃないだろう。

まず、民間ロケットでどこまで乗員乗客の安全を図れるのだろうか。コストとのせめぎ合いで技術と安全面が疎かになることもあるのではないか。特に最初のフライトなんて何が起こるか分からないし、宇宙版のタイタニック事故が起こるとも限らない。

そうした月ロケット事業の困難さが窺えるのが、10月に全米で公開され日本では来年2月8日公開予定の映画『ファーストマン』だ。『ラ・ラ・ランド』のデイミアン・チャゼル監督と主演ライアン・ゴズリングが再びコンビを組み、初の有人月面着陸を果たした宇宙船アポロ11号、ニール・アームストロング船長の人生を描いた物語である。

『ライト・スタッフ』『アポロ13』

アームストロング船長については以前BSブレミアムの『コズミック・フロント』でも取り上げていたので、彼の人となりやアポロ11号の船長に選ばれたいきさつなどはある程度知っていた。アームストロングは海軍のテストパイロット出身で、『ファーストマン』の予告編トレイラーを見たら『ライト・スタッフ』と『アポロ13』を合わせたような印象だ。

『ライト・スタッフ』は有人宇宙飛行計画“マーキュリー計画”を実現するため、困難を乗り越え犠牲を伴いながらも勇敢に使命を果たす実在のテストパイロットたちを描いた映画だ。

『アポロ13』も実際に起きたアポロ宇宙船の事故を描いた作品で、これも『コズミック・フロント』で扱われていた話である。思わぬ事故で月へ向かっていた宇宙船アポロ13号は絶望的な状況に追い込まれるが、3人の乗組員とNASAの地上スタッフが総力を結集し知恵を出し合って無事地球に生還するまでを描いている。

『スペースウォーカー』『サリュート7』


それからソビエトの宇宙開発を描いたロシア映画に『スペースウォーカー』と『サリュート7』がある。『スペースウォーカー』は1965年人類初の宇宙遊泳を果たした “ボスホート2号” での困難なミッションを描いている。共産主義国で隠蔽を体質とする官僚主義という障害もあり、宇宙飛行士たちが無事に地球生還を果たせるかが見所だ。

またこの映画にはソビエト宇宙開発の父と呼ばれるセルゲイ・コロリョフも登場し、宇宙飛行士たちを救おうとする英雄的人物として描かれている。ちなみにこの事件も『コズミック・フロント』で紹介されていた。

『サリュート7』は1985年故障により機能が停止し宇宙を漂い始めた、ソビエトの宇宙ステーション“サリュート7号”の危機的事故を映画化したものだ。サリュート7号を修理するためソビエトはロケットを飛ばし飛行士とエンジニアを宇宙へ送る。次々と立ちはだかる困難を切り抜け彼らは無事に地球に帰り着くのか、実話ながらスリリングな展開を見せるエンターテインメント作品だ。

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