「新春TV放談 2019」

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テレビと世相

年始めにNHKで放送される千原ジュニア司会『新春TV放談』は毎年楽しみにして見ている番組だ。NHKと民放の垣根を越えてゲストパネラーを招き、忌憚なくテレビについて語り合えるのはNHKならではである。そんなパネラー達がテレビについて語る内容は示唆に富んで興味深いし、色々考えさせられる部分も多い。

この番組を09年の放送開始から欠かさず見ているが、テレビ番組の話を通してその時の世相が窺えるのも面白い。最近よく話題になるの、がネット配信と従来のテレビ番組との関わり方である。

最近の若者はテレビを持っていない人も多く、娯楽や情報源にモバイル端末を使うのが主流になっているそうだ。それが時代というものなのだろうが、テレビ番組は果たしてそこに追いついているのだろうか。

民放バラエティーの限界

番組パネラーの意見で共感出来たのは、民放バラエティーのつまらなさである。規制が厳しくなったこともあるし、小手先の数字稼ぎが視聴者をウンザリさせているのである。規制の部分で言えば、最近一般人にボカシが欠けられていることだろう。一般の人をテレビに写すために同意書が必要で、その手続きの面倒さからボカシが増えているが見ていて興ざめなのだ。

それとやたらと見せ場を引っ張り、CMをまたいで同じところを見せられる手法にも飽き飽きする。広告収入を主とする民放の宿命ではあるのだが、こんな番組作りを続けていたら視聴者離れを止められないだろう。

ネット配信の利便性もありバラエティーはネット番組に逆転されるという意見もあったが、このままでは本当にそうなりかねない。NHKの情報バラエティー『チコちゃんに叱られる』が好評なのは、民放バラエティーにないテンポの良さがポイントだと言っていたが、もっともである。

ヤラセか演出か

イッテQのヤラセ問題についての言及もあったが、カンニング竹山やヒャダインの意見に頷かされた。テレビは本当も嘘も混じった夢の箱で、視聴者にはその部分を含め楽しんでもらいたいというのはその通りだろう。それとイッテQはヤラセなしのリアルバラエティーをウリにしていたが、視聴者が求めていたのは舞台のリアリティーではなく演者のリアリティーなのだ。

つまり、視聴者が楽しんでいるのは芸人やタレントが見せる本気のリアクションで、それを引き出すための舞台に演出があってもいいんじゃないかという意見だ。反対に言えば演者のリアルを出すため、虚構の設定が必要になる場合があるのだ。それを全て排斥してしまえば、たちまちバラエティーには活気が無くなってしまうだろう。

時代の風俗

2018年人気ドラマの1位が『下町ロケット』だったのは意外だった。まあ、定番時代劇みたいな勧善懲悪ものの面白さは理解出来るんだが、あの過剰演出と番宣狙いのキャスティングにはウンザリだった。

去年はそれほどヒットドラマが無かったということなのだろう。それと『おっさんずラブ』放映時の裏話は面白かった。まだ見る暇がないが、年初にやっていた一挙放送を録画しているので視聴が楽しみだ。

パネラーのお勧め番組に日テレの『かたせ梨乃が進駐軍の前で踊り狂った時代・・・とマツコ』とテレ東の『ハイパーハードボイルドグルメリポート』が紹介されていたが、凄く気になるなあ。

前者は風俗が最も輝いていた時代をディープに語るという趣旨の番組で、かつて遊郭だった大阪の飛田新地にテレビカメラが初めて入ったと話題になったそうだ。後者はグルメリポートを名目に、テレ東のディレクターが危険地帯や危険人物を取材するという過激な番組だ。

こういったタブーを避けない番組作りというのが、ネット時代に向けたテレビの対抗策かなとも思う。まあ、なかなか難しいだろうけどね。

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