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鳥人 マッチ・ニッカネン氏 死去

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フィンランドの英雄

4日、国際スキー連盟(FIS)の公式サイトで、ノルディックスキージャンプの名選手マッチ・ニッカネン氏の死去が明らかになった。母国フィンランドでは知らない者がいないほどの英雄だが、一方では飲酒問題や暴力騒動など悪評も絶えなかった。

ニッカネン氏は20歳の時出場した84年のサラエボオリンピック70m級ジャンプで銀メダル、90m級ジャンプで金メダルを獲得し一躍名を知られると、88年のカルガリーオリンピックでは個人・団体3種目全てで金メダルに輝きノルディックスキー界のスーパースターとなった。

W杯でも通算43勝を挙げ、2013年にオーストリアのシュリーレンツァウアーに抜かれるまで最多記録を誇っていた。スキー板を平行にしたまま体の横にはみ出すフォームで圧倒的な強さを見せると、世界中の選手がこぞって真似をし始めるほどの影響を与えている。

波乱の生涯

彼はお騒がせな人物としても有名で、チームメイトやコーチ暴行を働きナショナルチームを外されたこともあった。私生活も派手で何回も結婚・離婚を繰り返したりとスキャンダルの常連となる。キャリアの終盤に歌手デビューしたが成功せず、蓄えを使い果たすとお金欲しさにメダルを売ったりストリップショーに出演したりと話題を提供した。

引退後は酒浸りの生活を送り、たびたび問題を起こしている。04年には飲み友達をナイフで刺して、殺人未遂で2年2ヶ月の実刑を受けた。翌年に釈放されるが、その直後に妻への虐待事件で再び逮捕され、再び4ヶ月間服役することになる。さらには09にも妻への傷害で逮捕されている。

日本でもその驚異的なジャンプから「鳥人」と呼ばれ、鉄人・葛西紀明にとっても憧れの選手だった。享年55歳。死因は不明だが、FISの伝えによるとアルコール問題と戦っていたらしい。

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