スポンサーリンク
スポンサーリンク

「スポーツイノベーション サッカー日本代表・・・」

スポンサーリンク
スポンサーリンク
逸材 冨安健洋選手

10日にBS1で放送していた、『スポーツ・イノベーション サッカー日本代表 世界に勝つ条件を探る!』では先日のアジア大会での戦いを分析し、世界で勝つ方法を探っていた。番組で分析を行なったのが福西崇史、岩政大樹、中西哲生の3氏。

この3人がまず名前を挙げたのが、チーム最年少DFの冨安健洋選手だ。3人は冨安選手の成長度・高さ・スピード・強さ・冷静さ・ポジション取りと全てに優れ、無い物がないとベタ褒めだ。だがそれも、彼が相手エース・アズムンを抑えたイラン戦のデータを見れば納得だろう。

アズムンはスピードも高さも持つ厄介なストライカーだが、彼をマークした冨安は対峙した20回のうち17回先にボールを触り相手エースに仕事をさせていない。そこには冨安の読みの鋭さや、揺さぶられてもぶれない身体の強さがあったのだ。インターセプトもチーム最多の11回、空中戦の勝率も日本選手平均の48%に対して75%と本当に頼りになるDFだ。

注目株 ボランチ遠藤航

岩政さんの見解では、これからは冨安のようなDFが基準となり、日本のCBの底上げが一気に進むのではないかと述べていた。もしそうなれば喜ばしいが、そんなに上手くいくかどうかは疑問だ。

もう一人注目すべき選手として名前が挙がったのが、ボランチの遠藤航。遠藤の攻守切り替えの早さは、引いて守る相手には有効なプレーだ。彼の切り出すワンタッチパスはたちまちチャンスを生み出すが、それは高い技術と判断の速さ・準備の的確さによるものだ。

世界で勝つには勿論、攻撃の堂安律と南野拓実の活躍は欠かせない。堂安の巧みなドリブルからの突破と南野の動きの良さと素早さ、彼らの長所をさらに伸ばしていければ日本の得点力は自ずと向上するだろう。

反対に日本の課題となるのが、ハーフスペースを狙われたときの対応だ。ハーフスペースとは守備の隙間のことだが、ここにボールを通されると誰が行くのか迷いが起きてしまう。日本戦でカタールが得点したうち、2点はハーフスペースを突くことで生まれていたのだ。日本が世界で戦うには、まずこの弱点を克服する必要があるだろう。

大きな宿題 ゴールキーパー問題

日本の大きな宿題が、ゴールキーパー問題だ。アジア大会では権田修一が正GKだったが、やはり物足りない感じは否めない。しかも権田はポルトガルのチームに移籍してから出場機会を無くしている。頼りになるGKを育てることが、代表チームの強化にも大きく影響してくるだろう。

あとスタジオ解説者の山本昌邦さんが日本の課題として上げていたのが、試合終盤での得点力とカウンター攻撃だ。終盤の得点力はともかく、カウンター攻撃はそれを得意としない日本には難しいだろう。番組ではベルギーのダイナミックなカウンターを手本として紹介していたが、プレーが凄すぎてちょっとハードルが高い。

カウンター攻撃での得点確率が高いのは分かるが、日本の選手ではあれほどのスピード感や迫力は生まれない。『世界基準』のフレーズに拘る山本さんならではの提言だが、日本人には日本人の特性がありそこまでカウンター攻撃に拘らなくてもいいと思う。ハリルホジッチの縦に早い攻撃も、日本代表にはあまりハマらなかったし。

タイトルとURLをコピーしました