Eテレ「芸人先生」シーズン2

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「芸人先生」シーズン1

去年の4~7月期にNHK・Eテレで『芸人先生』という番組が放送されていたが、今年の4月から続編シーズン2の放送が始まった。この番組は芸人が企業を訪ね、自分たちのお笑いノウハウをビジネスに生かして貰うため講義をするという内容のものだ。

シーズン1で登場した芸人は、和牛、バイきんぐ、ロバート、ナイツ、チョコレートプラネット、相席スタート、NON STYLE、U字工事、カミナリ、タカアンドトシの10組。

このうち印象深かったのは、和牛の漫才話術のセールストークへの応用。バイきんぐの発想の切り替え方。ロバートの世界観の作り方。NON STYLEの言葉の伝え方などだ。

「芸人先生」の面白さ

この番組の面白さは、芸人とビジネスのノウハウを結びつけるという発想だろう。だがそれ以上に興味深いのは、彼らの芸人としてのバックボーンが、講義を通して垣間見えるところだ。その中で覚えているのは、バイきんぐとNON STYLE。

バイきんぐの初期のコントはシュールな設定、グロテスク気味な展開が特徴だった。そうした非現実的な設定は観客に受け入れられず、彼らは壁にぶち当たっていた。小峠はお客に笑ってもらうコントを模索するうちに、ネタの入り口はごく普通になりグロテスクさは消えていった。

そして客が自然に話に入り込んだところで、ネタは突飛に展開してゆく。西村の飄飄とした芝居が突飛さをユーモラスに感じさせ、そこへ小峠の独特で小気味の良いツッコミが炸裂する。こうしてバイきんぐのコントスタイルが出来上がっていたようだ。

NON STYLEでなるほどと思ったのは、石田のネタづくりにおける徹底した無駄の排除だ。一度つくりあげたネタを推敲し、言葉は簡潔に、内容の重複を避け、冗長な表現は削っていく。こうしてボケの手数が多く、テンポの良いNON STYLEの漫才が生まれているらしい。

反対に参考にならなかったのは、ナイツの回。「うまいですね」が魔法の言葉なんて、浅草漫才協会のベテラン芸人には使えても、一般人には通用しないだろう。この回はちょっとふざけ過ぎだった。

「芸人先生」シーズン2

シーズン2で登場するのは、アンジャッシュ・横澤夏子・コロッケ・ANZEN漫才・ミキ・阿佐ヶ谷姉妹など。今回の講義はアンジャッシュで、テーマは「一点突破で個性を出しつつ、共感出来るものに」だ。見た目の個性に欠ける渡部建は、スポーツの中でも“高校野球”、グルメの中でも“お寿司”に特化したレポを展開、得意分野から仕事を広げていったそうだ。

これが渡部健の特徴の出し方らしい。だが一方で彼の蘊蓄にはビジネス的な臭いが強く、知識はあっても底の浅さを感じるところが欠点だ。そこら辺が有吉弘行に、オリジナリティーのない飯屋とか揶揄される由縁だろう。それでも渡部健にイジられる部分を残しているのは、芸人としてまだ救いである。

まあこれは個人的見解で、ビジネスに置き換えれば参考になることも多いと思う。今後の放送も楽しみだ。

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