降旗康男監督 死去

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東映出身の職人監督

『鉄道員(ぽっぽや)』や『ホタル』など、高倉健さんとのコンビで多くの秀作を生んだ降旗康男(ふるはた やすお)監督が、20日の午前に肺炎のため東京都内で死去した。享年84歳。

降旗さんは1934年8月19日、長野県松本市浅間温泉に誕生した。父親は大臣まで務めた名家の生まれである。東京大学卒業後の1957年に東映へ入社、66年に監督デビューを果たすと、菅原文太さんの『現代やくざ』シリーズや高倉健さんの『新網走番外地』シリーズなどを手掛けた。

74年に東映を離れてフリーになった後は、テレビドラマの演出が活動の中心となり、山口百恵さん主演の『赤い〇〇』シリーズなどでも手腕を発揮している。

高倉健との名コンビ

78年公開、高倉健主演・倉本聰脚本の『冬の華』で映画監督に復帰すると、ストイックなヤクザの悲哀を描き出し、腕の確かさを見せた。その後も『駅 STATION』『あ・うん』『居酒屋兆治』そして12年の『あなたへ』まで計20本の作品で高倉健さんとコンビを組み、彼の個性を生かして滋味あふれる人間ドラマの佳作を発表していった。

一方、多彩なジャンルをこなせる職人監督としても知られ、ヤクザ映画のほか『別れぬ理由』『寒椿』『藏』などの文芸作品や、『仕掛人梅安』などの時代劇、『タスマニア物語』のようなファミリー映画までそつなくこなし、おおいに重宝がられている。

穏やかな性格で撮影現場では寡黙だったようだが、確固たる意志と内に秘めた情熱で80歳を過ぎてもメガホンを執り続けた。17年の岡田准一主演『追憶』が遺作となったが、この作品の撮影終了後パーキソン病を発症し療養生活を送っていたようだ。

ちなみに、『鉄道員(ぽっぽや)』や『ホタル』などの作品を手掛けた映画プロデューサー・坂上順(さかがみ すなお)さんも、多機能不全で18日に亡くなっていたことが発表されている。享年80歳。

降旗さんと同じ東映出身で、主なプロデュース作として他に『新幹線大爆破』『動乱』『剱岳 点の記』などのヒット作・話題作を手掛けた。

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