ラグビーワールドカップ2019日本大会は20日に開幕、オープニング・セレモニーの後、東京(味の素)スタジアムで日本対ロシアの開幕戦が行なわれた。
試合開始直後は緊張からか日本の動きは重く、ロシアに押し込まれる展開。4分ロシア、アルテミエフのハイパントキックを日本のトゥポワが目測を誤り捕球できず、それをゴロスニツキーに奪われ、クシナリョフに繋がれて先制トライを許してしまう。その後もゴールも決まり、日本はいきなり7点のビハインドを負った。
しかし11分、日本ボールのラインアウトからボールは左でラック、そこから右へ展開しラファエレの巧みなパスからトゥポウ、そして松島幸太朗へとボールが渡り、パイナップルトライが決まった。その後の難し角度からのゴールトライは田村優がキックミス。スコアは5-7となった。
34分、右側で日本のパスが繋がり、大外から走り込んだ松島がタックルを受けながらも、右コーナーでトライ、日本が逆転したかに思えた。しかしジャッジが困難でTMO(ビデオ)判定、ノックオンがあったとしてトライは取り消された。
それでも38分、日本がラックから右に展開、またまた外を駆け上がった松島に再びボールが渡り、正真正銘、この日二つ目のトライを決めた。その後のゴールキックも決まり、日本は前半を12-7と逆転で折り返した。
後半の3分、田村が正面18メートルのペナルティゴールを決め15-7とする。その6分後、相手ボールを奪ったラブスカフニがそのまま独走、ロシアのタックルをかいくぐり、中央でトライを決める。その後のゴールは外れたものの、日本は20-7と引き離した。
60分、ロシアのペナルティゴールが決まり20-10となった3分後、田村が45のロング・ペナルティゴールを入れ返し23-10とした。68分、ロシアのミスキックを拾った日本が右へ展開、松島にボールが渡り、相手DFを抜けてこの日3本目のトライを決める。
ペナルテイゴールも決まり30-10、日本はゴールライン間際でスクラムトライのピンチを迎えるも、必死で防ぎきり試合はこのまま終了した。日本は4トライのボーナスポイントも得る快勝、ワールドカップの初戦を飾り、3トライを記録した松島がマン・オブ・ザ・マッチに輝いた。
日本の次の対戦は、28日の静岡県エコパスタジアムでのアイルランド(世界ランク1位)戦となる。