「新春TV放談2020」




毎年の新年にテレビについて語り合う、NHKの『新春TV放談』。今年は千原Jr.・杉浦友紀アナの司会者や、テレ東の佐久間P、日テレの鈴間P、テレ朝の広中アナなどのパネラーが、局の垣根を越えてテレビについて語り合っていた。

今回は動画ソフトの多様化を反映して、ネット動画を含む全ての映像コンテンツを対象とした人気ランキングを調査。番組では全国1,000人の男女にアンケートし、20位までのランキング結果を紹介していた。

その人気ランキングに並んだのは、ドラマやバラエティーを中心としたテレビ番組のコンテンツばかり。ネット配信のコンテンツでは『ウォーキング・デット』が唯一17位にランキングされたのみだ。

テレビ離れ、ネット隆盛が囁かれる時代だが、それでも人気を維持するTV番組。しかしいまや番組のコンテンツつくりは、かなりネットをの影響力を意識した物になっているようだ。

そこで話題として取り上げられたのは、日テレの人気ドラマで、ランキングでも8位に入ったドラマ『あなたの番です』。 話題を提供し続ける日曜夜10時半の枠を使い、2クール20話という長丁場で放送されたミステリードラマである。

衝撃的展開でSNSをバズらせトレンド入り、ツッコミと考察で視聴者を盛り上げて、最終的に高視聴率も獲得。まさにネットと上手く連動させ、戦略的につくられたIT時代ならではのドラマだ。


有料動画配信サービスの会員数も、Netflixが18年の約170万人から19年が約300万人と増加。Huluも19年には約202万に増えるなど、お金を払っても見たい魅力的な動画コンテンツが増えているらしい。

その中でも去年一番話題を呼んだのが、山田孝之主演のNetflixオリジナルドラマ『全裸監督』。世界190ヶ国以上で配信され、アジア各国でも視聴ランキング上位に入った人気コンテンツだ。地上波にはない熱量と骨太な脚本で、ネットドラマならではの味の濃い作品となっている。

ドラマに限らず、様々な制約に縛られる地上波番組に飽き足らなくなった視聴者が、ネット配信に流れる状況も今後考えられるだろう。

番組ではyou tubeにも言及。空いた時間にまったりと見るのが、無料ならではのyou tube鑑賞法。また調べ物をするときも、映像で確かめられるので便利だ。you tubeの利用者は10代・20代で90%以上、50代でも7割以上の人が使っているらしい。

便利で気楽に見られるが、影響力も大きいyou tube。このコンテンツを上手く使うことが、今後TV業界の命題となるかもしれない。

次は人気バラエティー番組のランキング。上位の顔ぶれは去年とほとんど変わらず、トップ10には新番組がひとつも入らない結果に。今は新番組が定着しにくい時代、という事情があるらしい。番組を長く続けるには、どう視聴者と信頼関係を築くかが課題となるようだ。

視聴者との信頼と言えば、バラエティー番組で行なわれた“ヤラセ”の問題。去年はTBSの『消えた天才』と『クレイジージャーニー』でヤラセが発覚、2番組とも放送打ち切りとなってしまったことも話題に挙がった。

バラエティーにフェイクは付き物だが、今はそこにもリアリティーを求められる時代。どこまで視聴者が許容するかによるだろうが、今回は映像を加工したりドキュメンタリーを装いながら嘘を混ぜたりと、大きく信頼を裏切る演出があったのは確かだろう。

コアなファンもいた『クレイジージャーニー』。今回の問題を検証して存続という道もあったかもしれないが、結局打ち切りを惜しむ声が大きくなかったという事だろう。残念だがしょうが無い。

過渡期と思える、テレビとネットの関係。将来的にはこの二つのコンテンツが、上手く融合する時代が来るかもしれない。

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