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第92回 米アカデミー賞 ノミネート作品発表

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一番の注目は『ジョーカー』

日本時間の13日、アメリカ映画の祭典であるアカデミー賞の候補作品と、各部門賞のノミネートが発表された。

作品賞にノミネートされたのは、『フォードvsフェラーリ』『アイリッシュマン』『ジョジョ・ラビット』『ジョーカー』『ストーリー・オブ・マイライフ 私の若草物語』『マリッジ・ストーリー』『1917 命をかけた伝令』『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』『パラサイト 半地下の家族』の9作品。

一番の注目は、去年のヴェネツィア国際映画賞で金獅子賞、ゴールデン・グローブ賞ドラマ部門では作品・監督・男優・脚本の各賞を獲得した『ジョーカー』。このアカデミー賞でも、作品・監督・主演男優の主要3部門を含む最多11部門でノミネートされた。

ということで、今回ノミネートされた作品賞候補を簡単にご紹介。

『フォードvsフェラーリ』

監督:ジェームズ・マンゴールド  出演:マット・デイモン、クリスチャン・ベール、他

60年代半ば、ル・マン24時間耐久レースで常勝を誇るフェラーリに挑む男たちの姿を、実話をもとに描いた作品。フォードという大組織の理論に邪魔されながら、困難を乗り越え課題をクリアするという図式は、いわばハリウッド版『半沢直樹』。極力CGを使わずに撮影した、迫真のレースシーンが見物。

打倒フェラーリの任務を託された世界的カーデザイナーのキャロル・シェルビーに、マット・デイモン。シェルビーにスカウトされたイギリス人レーサーのケン・マイルズには、クリスチャン・ベール。初共演となった二人が、ダブル主演を務める作品だ。

『アイリッシュマン』

監督:マーティン・スコセッシ  出演:ロバート・デ・ニーロ、アル・パチーノ、ジョー・ペシ、他

巨匠スコセッシ監督と名優デ・ニーロが、22年ぶりにタッグを組んだNetflix配信の大作映画。第二次大戦後のアメリカの裏社会を、マフィアに雇われた殺し屋、フランク・シーランの生涯を通して描く。スコセッシが得意得意とする、骨太のギャング物語だ。

「ジ・アイリッシュマン」と呼ばれた、元トラック運転手の殺し屋をデ・ニーロ。アメリカ陰の権力者、全米トラック運転手組合委員長を、アル・パチーノが演じている。またスコセッシは監督賞にもノミネートされており、作品としては『タクシードライバー(’76)』、監督としては『レイジング・ブル(’80)』以来の受賞を狙う。

『ジョジョ・ラビット』

監督/脚本:タイカ・ワイティティ  出演:ローマン・グリフィン・デイビス、スカーレット・ヨハンソン、サム・ロックウェル、他

舞台は第二次世界大戦中のドイツの田舎町。そこに暮らす10歳の少年の視線で、大人たちの世界を強烈に皮肉ってみせる作品。監督は『マイティ・ソー バトルロイヤル』のタイカ・ワイティティ。またジョジョの空想上の友達・アドルフ・ヒトラー姿の男を、コメディアン出身の監督自身が演じている。

主人公はナチスの青少年団、“ヒトラー・ユーゲント”の落ちこぼれ少年。彼は訓練でウサギさえ殺せず、教官(サム・ロックウェル)からは「ジョジョ・ラビット(弱虫)」と不名誉なあだ名を付けられてしまう。

立派な兵士となるため、日々奮闘を繰り返すジョジョ。だが或る日彼は、母親(スカーレット・ヨハンソン)が自宅で匿っていたユダヤ人少女エルサ(トーマシン・マッケンジー)を発見。そこからジョジョの考え方に、大きな変化が訪れる。笑わせながら感動させる、ハートフルコメディだ。

『ジョーカー』

監督:トッド・フィリップス  出演:ホアキン・フェニックス、ロバート・デ・ニーロ、他

DCコミックス最強のヴィラン、「ジョーカー」誕生の経緯を描く話題作。主演ホアキン・フェニックスの怪演と衝撃的な展開で、去年大きな注目を集めてヒットした。『ハングオーバー』シリーズで知られるトッド・フィリップスは監督賞、ホアキン・フェニックスは主演男優賞にノミネートされている。

『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』

監督:グレタ・ガーウィグ  出演:シアーシャ・ローナン、エマ・ワトソン、メリル・ストリープ、他

これまで何度も映画化されたオルコットの『若草物語』を原作に、若い4姉妹の生き方を新しい視点で描いた作品。監督は、アメリカの女優で脚本家のグレタ・ガーウィグ。主役の次女ジョー役に、監督とは3作目となるシアーシャ・ローナン。長女メグを『ハリー・ポッター』『美女と野獣』のエマ・ワトソン、姉妹の叔母をメリル・ストリープが演じている。

シアーシャ・ローナンが主演女優賞にノミネート。邦題は無駄に長いが、原題は小説のままの『Little Women』。

『マリッジ・ストーリー』

監督:ノア・バームバック  出演:スカーレット・ヨハンソン、アダム・ドライバー、他

子宝にも恵まれ幸せな結婚生活を送っていた夫婦だったが、やがて立場の変化から諍いが生まれ、ついには離婚調停を申し立てるというお話。その離婚調停を通じ、現代的な家族のあり方や男女の愛情が描かれる、Netflix配信によるヒューマンドラマ。

スカーレット・ヨハンソンとアダム・ドライバーがすれ違いで対立する夫婦を熱演、それぞれ男女の主演賞にノミネートされた。

『1917 命をかけた伝令』

監督:サム・メンデス  出演:ジョージ・マッケイ、ディーン=チャールズ・チャップマン、他

『アメリカン・ビューティー』『007/スカイフォール』の名匠サム・メンデス監督が、第一次世界大戦の戦場を舞台に、全編ワンカットで映し出した緊迫の戦争ドラマ。作品賞のほか監督賞や脚本賞など、10部門でのノミネートとなった。

最前線で苦戦する仲間を救うため、重要な伝令を携えて危険な戦場を駆け抜ける二人の若いイギリス兵士。カメラは彼らをほとんどワンカットの撮影で追い、息をもつかせぬ緊張感を生み出す。

伝令役の兵士を演じるのが、若手俳優のマッケイとチャップマン。そしてその周囲を、ベネディクト・カンバーバッチ、コリン・ファース、マーク・ストロングらの演技派が固める。

『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』

監督:クエンティン・タランティーノ  出演:レオナルド・ディカプリオ、ブラッド・ピット、マーゴット・ロビー、他

2大スター、ディカプリオとブラピの初共演で去年話題を呼んだ映画。落ち目の俳優とスタントマンの友情、そして60年代ハリウッドのノスタルジーを、タランティーノ節で描くエンターテインメント作品。

西部劇を愛する映画プロデューサーにアル・パチーノ。カルト教団の犠牲となる新進女優シャロン・テートを、『ハーレイ・クイン』のマーゴット・ロビーが演じている。作品賞・監督賞の他、ディカプリオが主演男優賞、ブラピが助演男優賞にノミネートされた。

『パラサイト 半地下の家族』

監督:ポン・ジュノ  出演:ソン・ガンホ、他

『グムエル 漢江の怪物』『スノーピアサー』などで知られる韓国映画の奇才ポン・ジュノ監督が、家族や韓国社会の問題をえぐり出し、風刺的に描いたブラックコメディ。先の読めない展開とテーマ性の高さが評価され、去年のカンヌ国際映画祭では韓国映画初のパルムドールに輝いている。

アメリカ国内で上映された英語作品というのが、アカデミー作品賞ノミネートの基本原則。純粋な韓国映画が外国語映画賞ではなく、作品賞の候補に入るのは異例中の異例だ。この映画を作品賞、或いは監督賞の本命に推す声もある。主演を務めるのは、監督と4度目のタッグとなるソン・ガンホ。

他に、アントニオ・バンデラスやジョナサン・プライスが主演男優賞、シャーリーズ・セロンやレニー・ゼルウィガーが主演女優賞にノミネートされている。

そして助演俳優賞候補となったのは、トム・ハンクス、アンソニー・ホプキンス、アル・パチーノ、ジョー・ペシ、キャシー・ベイツ、ローラ・ダーン、スカーレット・ヨハンソン、マーゴット・ロビー、といった面々。

また『スキャンダル』でシャーリーズ・セロンのメイクを担当した辻一弘さんが、2年前の受賞に続いて、メイクアップ&ヘアスタイリング賞にノミネートされた。授賞式は、日本時間の2月10日に行なわれる予定。

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