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第92回 米アカデミー賞決定

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作品賞は『パラサイト 半地下の家族』

米アカデミー賞の授賞式が9日(日本時間10日)、ロサンゼルスのドルビー・シアターで行なわれた。

作品賞に選ばれたのはポン・ジュノ監督、『パラサイト 半地下の家族』。監督賞・脚本賞・国際長編映画賞(外国語映画賞から改)と合わせて4部門の制覇となった。本命視されていた、サム・メンデス監督『1917 命をかけた伝令』は、録音賞・撮影賞・視覚効果賞の技術3部門の受賞に留まっている。

『パラサイト』は社会の格差問題を、ブラックな皮肉とユーモアを交えて描いた作品。韓国映画がオスカーに輝いたのは史上初。と言うより、英語以外の映画が作品賞に選ばれたこと自体が初めてだ。

グローバル化の時代

主演男優賞は『ジョーカー』のホアキン・フェニックス、主演女優賞は『ジュディ 二次の彼方に』のレネー・セルウィガー、助演男優賞は『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』のブラッド・ピット、助演女優賞は『マリッジ・ストーリー』のローラ・ダーンと、本命視されていた面々が順当に選ばれた。

ちなみにブラッド・ピットは、俳優部門4回目のノミネートで初受賞。プロデューサーとしては、13年の作品賞『それでも夜は明ける』でオスカーを手にしている。

アメリカの映画賞として、これまで英語作品が受賞対象となっていたアカデミー賞。だが今回韓国映画が選ばれたのは、時代の趨勢と言える。長年その保守性を批判され、近年は多様化への脱却を図ってきたアカデミー賞。

それが、ネット配信作品やアメコミ映画、そして外国語映画など、グローバル化の時代に対応した授賞式の傾向に繋がっている。その時代の趨勢に、今回の『パラサイト』が上手く嵌まったと言うことだろう。

韓国映画製作会社のアカデミー会員へのロビー活動も激しかったと噂されているが、やはり『パラサイト』には作品賞を受賞するだけの力があったのは間違いない。

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