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「サッカーの園~究極のワンプレー~」スーパーセーブ

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本並健治のスーパーセーブ

BS1で放送の『サッカーの園~究極のワンプレー~』。先週の「ラストパス」に引き続き、今回語られるのはゴールキーパーの見せ場「スーパーセーブ」。絶体絶命のピンチを救う守護神の極意に迫り、その個性やスタイルをフィーチャーしようという内容だ。

ゲストとして語るのは、元日本代表GK “浪速のイタリアーノ” こと本並 健治と、「ワンタッチゴール」編に続く出演となる元 “ボンバー” 中澤 佑二。かつてヴェルディ川崎で同僚だった、濃い味キャラの二人だ。

ファーストエントリーは,ゲスト本並が自画自賛する99年鹿島戦の「スーパーセーブ」。DFの位置を見ながら小刻みなステップでポジションを修正、フリーで打たれたシュートを横っ飛びで止めた本並のプレーが紹介される。

しかしこの場面をよく見ると、DF中澤がマイナスのクロスを予測しながら空振り。足元不安な“ボンバー”のミスから生まれた、本並の好セーブだった。「ワンタッチゴール」編でオマケ扱いされたヘディングシュートといい、この番組で中澤は、もうお馴染みのネタ要因だ。

林彰洋とキム・ジンヒョンのスーパーセーブ

2番目に紹介されたのが、195㎝長身GKの林 彰洋選手。19年はFC東京のシーズン最小失点記録を更新、32歳で初のJ1リーグベスト11に選ばれた守護神だ。エントリーされたプレーは19年の対札幌戦、チャナティップのシュートを、左手の指先で防いだシーンだ。

このプレーの極意は、的確な「ポジショニング」。あまり動いている印象のないGKだが、実は1試合平均の移動距離が5㎞(フールドプレイヤーは10㎞前後)。実は試合の状況を見ながら、細かい移動を繰り返しているのだ。

そしてもう一つのポイントが、両足をしっかり使った「踏み切り」。以前は足を振り払っていただけで、全然跳べていなかったという林。ゴムチューブを使った練習で踏み切りを強化、もう一歩先に届くようになった。でも、その練習を始めたのが17年からって、気付くの遅くない?。今まで何してたん。

3番目は、セレッソ大阪のキム・ジンヒョン選手。ペナルティエリア外からのシュート阻止率No.1、鋭いミドルシュートを「確実に弾く“手”」で何度もセーブしてきた、Jリーグ12年目の韓国人GKである。

エントリーされたのは19年の横浜戦。相手の強烈なシュートを、しっかり手のひらに当てて弾いたシーンだ。本並は、軌道が変わって予測が難しくなる30mくらいのシュートが一番嫌だと、その難しさを語る。

川口能活のスーパーセーブ

4番目に登場したのが、Wカップでゴールを守った3守護神の一人、川口 能活元選手。アトランタ五輪(キャプテン前園の勇姿が!)では、ブラジル28本のシュートを防ぎ『マイアミの奇跡』に貢献、フランスWカップではここ一番の集中力で、強豪アルゼンチンに善戦した。

そして04年アジアカップ・中国大会、ヨルダンとのPK戦で演じた神掛かりなセーブは伝説級。今VTRを見返しても、そのままの興奮が蘇る。川口の心がける「いかに力が抜けているか」が、ここぞというときに発揮されるスーパープレーのコツだ。

そして川口が自ら選んだ究極のプレーは、磐田に所属していた08年のJ1・J2入れ替え戦、仙台とのゲーム。経験豊富な川口でさえ、あの「苦闘の最終予選」をも越える、生涯最もプレッシャーが掛かったと振り返る試合である。

磐田が2-1とリードして迎えた後半アディショナルタイム、猛攻を仕掛ける仙台が混戦から連続シュート。最後は川口が冷静にコースを塞ぎ、顔面ブロックでボールを止めて、磐田のJ2降格を阻止した場面だ。

川島永嗣のスーパーセーブ

その次は、“シュートを止めてのドヤ顔”、でお馴染みの川島 永嗣選手。中澤が評する川島の持ち味は「反応の速さ」と「飛び出しの良さ」。川島はその極意を、「日々の鍛錬」から作り上げてきたものだと、“決め顔”で語る。

その鍛錬の成果を存分に発揮したのが、11年アジアカップ・カタール大会の決勝、対オーストラリア戦。カウンターで抜け出し1対1となったキーウェルに、川島は慌てずポジションをキープ。シュートの瞬間にアクションを起こし、伸ばした足で失点を防いだ場面だ。

川島自身が動画を見ながら「この時よく止めましたね」と“ドヤ顔”で語る、オーストラリア戦のファインセーブが5番目のエントリーとなった。

中野小次郎とク・ソンユンのスーパーセーブ

最後に紹介されたのが、将来を期待される原石、法政大学3年生の中野 小次郎選手。身長200㎝、両手を拡げた幅も201㎝ある超大型キーパーだ。

コンサドーレ札幌入りが決まっている彼が「スーパーセーブ」に選んだのは、同じチームの正GK、ク・ソンユン選手の高さを活かしたプレー。ク選手は195㎝の長身ながら、俊敏さと守備範囲の広さを誇る、韓国代表のキーパーである。

そして究極のワンプレーNo.1に選ばれたのは、川口能活の「スーパーセーブ」。これはひとつのプレーを選んだと言うより、今まで数々の名シーンを生んできたレジェンドの、実績全体を称えるものだろう。その意味で川口のサッカー界への功績は、今回選ばれた中でも飛び抜けている。

今回はJリーグだけだったが、機会があれば海外リーグのスーパーセーブも特集して欲しい。なんてったってヨーロッパのアイツら、デカイくせに反応エゲツないもんな。

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