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「しくじり先生」インディアンスの きむ を考える

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M-1を騒がせた男

去年の『M-1グランプリ2019』で紹介された凶悪な写真が世間を戸惑わせた、インディアンスのツッコミ担当“きむ”。

今週の『しくじり先生 俺みたいになるな!!』は、ネット配信番組・アベマTVによる『しくじり学園 お笑い研究部』で企画された、【インディアンスの きむ を考える】の地上波編集版。

担任役はオードリーの若林。そしてアルピーの平子と酒井、ノブコブ吉村、ハライチ澤部、横山由依といった生徒役の出演者たちがインディアンスを囲み、“知らざれるツッコミ”の方を考えるという、ネット番組らしい攻めた内容だ。

元気に登場したインディアンスは、田渕によるボケ連射でいつもの漫才を披露。だが今回のメインとなるのは、ツッコミの きむ。出演者たちは田渕の陰に隠れた存在「謎の男きむ 」が抱える悩みに答えながら、その人間性を引き出していく。

するといつの間にか、一芸人の成長を写しだすドキュメント番組となった『しくじり先生』。そしてその結末は、涙、涙の展開へ・・・。って、なんじゃそりゃ。

きむ の素顔

M-1決勝ネタ出番前のVTRに、コンビ結成当時のインディアンスの写真が紹介される。そこに写る田渕は顔が今と一緒だが、少し長い髪が若々しい。だがその隣にいるのは、ロン毛が汚い細目の不審人物。ステージに登場した きむ とのあまりの違いに「別人出てきた!」と観客席をざわつかせ、M-1を見ていた業界人をも困惑させることになってしまった。

木村拓哉に憧れ、当時はその髪型を真似していたという きむ 。だが全くそれを感じさせないチンピラ写真に、お笑い研究部の生徒たちは「どこのキムタク?」と戸惑うばかりだ。

以前はかなり尖っていたらしいこの男。若林「イジられるのは、大丈夫?」の問いかけに、「昔は嫌だったけど、芸人になった今は、ありがたいが8割くらい」と答える。しかしそれを聞いた吉村、「いやいや、それは全くない。俺がイジってもイラっとしている」と横やり。少し きむ の素顔が見えてきた。

横山由依は きむ への印象を聞かれて、「ミキの人(丸眼鏡の亜星)みたい」。相方の田渕も「亜星に寄せていってるな、と思った」と証言する。そう言う田渕だが、調べてみたら昴星の方と一時コンビを組んでいたって、どんだけミキが好きなん。

ここで きむ のプロフィール紹介。 旧芸名は木村亮介(本名?)、愛称の「きむ」を今の芸名にしているらしい。キングコングが好きでお笑いの世界に入ってきた きむ。しかし途中から自由な りゅうちぇる に憧れが移ったのは、今の自分にストレスがあるからとのこと。

そして特技欄の【口でトランペットの音が出せる】を見て、「やって貰うしかない」と催促する若林。すると きむ は「人様に見せるようなのもじゃない」と謙遜しながら、『ハナミズキ』の曲を口ペットで実演する。

うーん、本当にTVで見せる程のものじゃなかったな。しかも「りゅうちぇる の好きな言葉を、口ペットで」のリクエストに、田渕の丁寧なフリがありながら、何故か『ハナミズキ』をリピートするという失態。ここでも正解を出せない きむ でした。

ネガティブ きむ

なんとなく きむ のことが分かってきたところで、彼の心境を本音で話し合う出演者たち。今回の主役としてイジられ続ける きむ に、若林が「今どういう感じ?楽しい?」と尋ねると、「主役なの? でも最終的に好きになって貰えたらいいな」と呑気な答え。

その自覚のなさに吉村が「これのどこが好きになるんだ。覚悟もなくイジられるのが嫌だと言うんなら、終わりだよお前!」と厳しく指摘。だがそれに対して きむ は、「どう返したらいいか、分からない」と情けないことを言い出す始末。

横山由依の「自分が無さすぎるから、かわいそうな感じ」の挑発にも、いまいちリアクションが薄いきむ。「そこ、食らいつきはしないの」と聞く若林に、「正論を言ってはるから、ありがとうこざいます」って、ネガティブすぎるだろ。

きむ の目から涙

「食らいつきゃいいじゃない。あるよ自分は、とか」と噛み付く吉村。いっぽう平子は「昔の自分に似ているから、分かる」と擁護、「トゲ付きの鉄球投げてきてると思ってるでしょ? あれ当たってみ、 スポンジなの」の優しいアドバイスを送る。

「嫌われ役で行くなら言い返すべきだけど、それは自分で決めること」と、覚悟の大事さを説く若林。「本当は自分を変えたい」と本音を漏らす きむ に平子は、「自分から当たりに行って、喜怒哀楽を出せばいい」と再びナイスな助言。

するとその言葉を噛みしめる、きむの目から涙、が!?。「そう出来たらいいんやろなと思うけど、出来てない自分が悔しい」と顔面をくしゃくしゃにする 。 その横では田渕が身体を震わせ、こぼれ落ちそうになる涙を必死に我慢。田渕は「これは辛いですよ」と珍しく、漫才では出さない人間味を見せる。

きむ は泣き顔で「僕はいいヤツじゃないんで。でもそれをずっと我慢してくれてた」と田渕に感謝。エモーショナルな展開による予想外のギャップと感情の吐露に、周りは手を叩いて大爆笑。「それなんだよ、これがお笑いだよ」と出演者たちを喜ばせる。

インディアンスが見せる新たな一面に、「これはいないわ、こんなジャンルは」と呟く澤部。きむ を“実力不足 涙芸人”と命名し、インディアンスの方向性が決まった(?)ようだ。

新生、インディアンス

番組のラストは きむ の変化を、インディアンス二度目の漫才で検証。相変わらずのボケ速射砲にきむ は、「オイ、ついていかれへんわ」と強めのツッコミ。一瞬目を丸くして動きを止める田渕だが、再びボケを連射、次のツッコミを誘う。

ノンストップでボケを繰り出す田渕に、子猫のような手つきでツッコもうとする きむ。やがて、「すごいよな、お前」のツッコミらしからぬ言葉のあとに、想いを感じた きむ の目から涙がぽろり。笑いが起きたところで田渕はボケを加速、相方のさらなる覚醒を促す。

そして きむ は感情そのままに、「俺もっとがんばるな」と涙目で爆笑のオチ。きむ の泣き芸は大成功で終わり、澤部は「こんなに心を揺さぶられる漫才はない」と感動した様子。若林も「ぐるっと回ってかっこよかった」と大絶賛だ。

厳しい言葉で きむ を叱咤し続けていた吉村。最後に「皆さんのおかげで、こんな立派な きむ になりました」と嬉しそうな顔。こうしてめでたく、“新生インディアンス”の誕生となりましたとさ。

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