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BSフジ「お笑い成人式」

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不思議な審査員の人選

BSフジ開局20周年記念番組として放送された『お笑い成人式 実力派芸人たちの一夜限りの漫才フェスティバル!!』は、芸歴20年以上の中堅芸人10組を集めて行なわれた漫才フェスティバル。

番組の内容は無冠の中堅漫才コンビに、他では観ることのできない20年の悲喜こもごもが詰まった漫才を披露して貰い、優勝を決めようという催し企画。先日の『R-1ぐらんぷり』は無観客で行なわれたが、この番組も彼らの漫才を見守るのは出演者とスタッフのみ。

司会を務めるのは ますだおかだ の岡田佳右と、審査委員長に相方の増田秀彦。そしてほかの審査員には、スピードワゴンの小沢一敬、鳥居みゆき、長州力、氏神一番、デビッド・ホセインといった面々。小沢さんはいいとしても、あとはえらく思い切ったっていうか、なんとも不思議な人選。

特に氏神一番は、キャラスベリの典型的な絡みにくいヤツ。触ったら大怪我必死の歌舞伎キャラって、いったい歳今いくつなんだ。あと「今夜が山田」ことデビッド・ホセイン。いったい誰のバーター?。

無冠の中堅芸人たち

今回漫才を披露する中堅コンビは、エルシャラカーニ、ザブングル、三拍子、磁石、スパローズ、タイムマシーン3号、東京ダイナマイト、Hi-Hi、マシンガンズ、ラフ・コントロールの10組。実力派からキャラ芸人、正統派に変則派と、バラエティーに富んだメンバーだ。

この芸歴20年というのは、『オンエアバトル』から『エンタの神様』そして『レッドカーペット』の時代にかけて活躍した世代。若手の第7世代ばかりもてはやされる昨今のネタ番組だが、こうした中堅芸人による漫才をまとめて見るのも、たまにはいいもんだ。

売れっ子とは言えないまでも、さすが20年以上この世界で生き残った漫才師たち。出過ぎず枯れすぎずの心地よい漫才を披露、たとえ観客がいなくても、手慣れたネタでスベリ知らずの芸で楽しませてくれた。

実力者揃いの出演者

中でもHi-Hi。ツッコミの岩崎が右脚の靱帯を切ったとかで、松葉杖をついて登場。そんな状態にもかかわらず、松葉杖姿をネタにした当意即妙の漫才を演じ、熟練の技を見せてくれた。うん、やっぱりベテランは凄いな。

それと興味深かったのは、漫才前の磁石のコメント。『THE MANZAI』コンテストで優勝候補に挙げられたこともあるこのコンビ。敗者復活からのM-1優勝を果たしたサンドウィッチマンの伊達に「磁石が決勝に行っててもおかしくなかったし、決勝に行ってたら磁石が優勝してた」と言われたらしい。

磁石がそこまでの漫才コンビかはよく分からないが、まさに芸人が売れるというのは時の運。今回のメンバーも実力者揃いで皆面白いのに、それでもなかなか売れないなんてお笑いの世界は厳しいもんだ。

優勝したのは、マシンガンズ。「“無冠の中堅芸人による漫才バトル”という番組の趣旨をネタ振りにして、20年以上のキャリアと腕と哀愁を漫才にのせて見せた」の審査委員長・増田による選出評を頂き、賞金10万円とBSフジキャンペンボーイの副賞を手にした。

昔は勢いばかりが先行していた、マシンガンズ。久しぶりに彼らの漫才を見たが、円熟味が増して丁度いい感じ、とても面白くなっていたと思う。

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