映画監督の佐々部 清さん、急逝

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次回作準備のため下関を訪れていた映画監督の佐々部 清さんが、31日の朝にホテルの部屋で死亡しているのが発見された。死因は心疾患だった。

30日夜の打ち合わせで監督の顔色が悪いのを見たスタッフが病院に行くよう勧めたが、佐々部さんは休めば回復するとホテルの部屋に戻りそのまま倒れた模様。まだ62歳という、早いお別れになってしまった。

佐々部さんは山口県下関市出身。地元の高校を卒業したあと上京し、演劇や映画を学んだ。83年から映画・テレビドラマの助監督として、降旗 康男監督や崔 洋一監督らに師事。02年にNHKの人気番組『プロジェクトX』を映画化した『陽はまた昇る』で、監督デビューを果たしている。

代表作は、ミステリー作家・横山秀夫原作の『半落ち』(04年)や、こうの史代の漫画を映画化した『夕凪の街 桜の国』(07年)など。生まれ育った故郷を舞台にした、『チルソクの夏』『四日間の奇蹟』『カーテンコール』(03~05年)の、下関3部作でも知られる。

影響を受けた映画は、ロバート・ワイズ監督の『ウエスト・サイド物語』(61年)。佐々部さんはこの作品を見て、映画の道に進むことを決心したらしい。ちなみに出世作となった『チルソクの夏』は、『ウエスト・サイド物語』にオマージュを捧げたものである。

他にも、山口県の大津島基地から出撃した“人間魚雷・回天”を題材とする『出口のない海』(06年)や、萩市を舞台に認知症の妻を介護する夫を描いた『八重子のハミング』(16年)も手掛け、出身地である山口との繋がりを大切にした映画監督だった。

新聞の報道によれば、佐々部さんは今年2月下関市で開かれた「海峡映画祭」に参加したばかり。母校・豊浦高校との交流も続けており、昨年の創立120周年を記念してつくった動画では、自ら生徒たちの学校生活を撮影したそうだ。

遺作は、今年11月に鹿児島で先行公開を予定していた『大綱引きの恋』。山口百恵ファンを公言していた佐々部さんだが、『大綱引きの恋』はその息子・三浦貴大の主演映画である。

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