TBS「ザ・ドリームマッチ 2020」

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コロナの影響で番組収録もままならないテレビ局の危機、バラエティー番組も名場面集で急場を凌ぐという困窮状態だ。そんな中、11日に6年ぶりとなるTBSの『ザ・ドリームマッチ』が、ガッツリ3時間枠で放送。重苦しい雰囲気の中、一服の清涼剤となった。

時節柄、冒頭で「この番組は2月8日に収録したものです」のおことわりテロップ。先日の『水曜日のダウンタウン』でも同じテロップ(日付も同じ)を見かけたけど、あのとき姿を全カットされていた浜田雅功も、さすがに今回は写ってました。

まずはボケとツッコミに別れての、フィーリングカップル10対10形式による相方マッチング。そこに集まったのは、バイきんぐ、サンドウィッチマン、千鳥、オードリー、ハライチ、チョコプラ、霜降り明星のコンビ7組と、ピン枠のロバート秋山、野爆・くっきー!、南キャン・山里、紅一点・渡辺直美ら20人の芸人たち。

いずれも劣らぬ実力者・人気者揃いだが、ババ(ハズレ)っぽい異端児くっきー!だけは、不安材料だ。


フィーリングカップル1巡目の一番人気は、オードリーのツッコミ若林。ボケの西村、塙、松尾、くっきー!の4人からラブコールを受ける。するとなんとくっきー!と最初のカップル成立、波乱の幕開けとなった。

その後2巡目3巡目とリセットを重ね、次々とカップルが成立。秋山xノブ、西村x伊達、大悟x澤部、富澤x土屋、せいやx小峠、春日x山里、岩井x直美の新コンビが誕生する。そして最後にツッコミ・長田と粗品、ボケ・松尾と塙の4人が残った。

まさかチョコプラの二人がそのまま組むのかと危惧されたが、松尾x粗品、塙x長田のカップル成立で一安心。こうして10組のコンビが決まり、新鮮な組み合わせが楽しみな『ザ・ドリームマッチ』が開幕した。

トップバッターは、大悟X澤部の坊主頭コンビ。台本一切無しで始まった漫才は、まずはハライチ風味の展開。大悟の独特のフリに、さすがの返しで澤部が笑いを取る。だが途中から謎の架空生物「イレイジャー・ジャンゴ」が登場。先行きの見えない漫才となるが、縛りを嫌う大悟の真価発揮だ。

お次は、西村x伊達のネタを作らない方コンビ。まずはミニキャンプで親睦を深め、本番では占い師コントを披露した。とぼけた味の西村に対し伊達のツッコミも快調、意外と良い感じのコンビだ。平松とか江夏とか角とか、最初はキョトンとしていた女子たちも最後は大笑い。きっと二人が楽しそうにやっているのが伝わったのだろう。でも最後に伊吹吾郎登場は反則だな。

3番目、せいやx小峠という興味深いコンビのネタは、刑事取り調べの定番コント。さっそく小峠のバイオレンスツッコミが炸裂すると、せいやも多重人格キャラで対抗する。するとコントは揉み合い怒鳴り合いの展開となり、せいやが小峠のスキンヘッドに「チュ」っと挨拶。でもこれ、今やったらギャグじゃなく濃厚接触になっちゃうだろ。

そして4組目はジョーカー秋山と、面白フレーズの使い手ノブの組み合わせ。すると予想通り秋山の「世界観」コントによるネタが展開、ノブ得意のワードツッコミも笑いを増幅させる。全体的にはロバートの世界だったが、ノブの上手さでワンランク違うコントになったと感心。

5組目は、フィーリングカップルの残り物、塙と長田によるコンビ。ナイツの漫才のように淡々とコントを進める塙だが、会場の女子はクスクス笑い。なんかいまひとつ嵌まらない様子だ。後半は長田得意の小道具ネタで少し笑いを取るが、最後に皆をキョトンとさせて、締まらないオチとなってしまった。

6番目に登場した富澤と土屋のコンビは、正統派の漫才を披露。富澤の作ったネタの面白さと土屋の上手さで、即席コンビと思えないくらいレベルの高い漫才を見せてくれた。練習という設定とは言え、客にお尻を向けての漫才なんて斬新すぎる。

7番目、岩井x直美の異色コンビは、意表をつくミュージカル・コメディを実演。表現力に定評のある直美の醤油の魔神はもちろん、塩の魔神・岩井も予想以上に良くて楽しめた。でも基本的に同じことの繰り返しなので、終盤ちょっと飽きちゃったかな。

8番目に現れた松尾と粗品のコンビは、サーモフラフィーの映像を使ったコントで勝負。やりたいことは察しがつくものの、デジャブ現象にキョトンとする観覧者たち。一風変わった試みだったが、アイデアに囚われすぎて全体的に面白みがなく、結局失敗してしまったという印象だ。

ラスト前、いよいよ若林xくっきー!の注目コンビが登場、今回一番の問題作となった。舞台で繰広げられたのは、まさに「くっきー!ワールド」。コントと言うより、もはやサイコホラーを装った前衛芸術みたい。

スタジオの観覧席から聞こえるのは、笑い声ではなく女子の悲鳴。顔面血だらけの若林も、とんだとばっちりだ。独自の世界観でステージが埋め尽くされ、相方が誰だろうが関係ないじゃん。なんでこのコンビが一番最初に成立したの?。

トリを務めるのは、春日と山里のコンビ。「棒立ちモンスター」静ちゃんを相方とする山里は、同タイプ・春日の扱いにも自信がある模様。だが披露されたネタは、意外性ゼロの既視感バリバリ漫才。それなりに二人はマッチしていたが、逆に言えば爆発力もない。

大きな笑いも起きず、漫才は終了。まあ春日のスタイルはいつも通りだし、山里の小賢しさが裏目に出たと言うべきだろう。

そして最優秀コンビに選ばれたのが、秋山xノブの組み合わせ。持ち味の違う二人が上手く融合、笑いを爆発させたのが見事だった。ドリームマッチに相応しいチョイスだ。

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