サッカーの園SP Jリーグ好プレー珍プレー “中澤時代”

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“中澤時代” の好プレー、珍プレー

BS1で放送された『サッカーの園~究極のワンプレー~SP Jリーグ好プレー珍プレー!』、前回の90年代 “前園時代” に続き、今回は2000年代以降のプレーを紹介する “中澤時代” の特集。

まず最初に登場したのは、日本人離れした身体能力とその独特な個性から、ゲストの中澤が愛を込めて「変人」と呼ぶ“ドラゴン久保竜彦”。あの異次元の跳躍力と破壊力のあるキックは、今観てもビックリさせるほどの迫力だ。

その久保にマラドーナと並ぶ憧れの人として名前を挙げられ、嬉しさが隠せない様子のMCの前園さん。でも「フリューゲルス時代の」と期間限定されてるけどね。

ドラゴン久保の伝説的プレー

ドラゴン久保の伝説的プレーが、07年横浜FC時代の対浦和レッズ戦で見せた規格外の射程距離を誇る「超ロングシュート」。右サイドでボールを拾った久保は、小野選手の緩い守備をかわして反転、横に出したボールを左足で振り抜き、加速的な威力で突き刺したロングシュートだ。

サッカー漫画に影響され、ぬかるんだ田んぼと重くなったボールを蹴ってキック力を磨いたという久保選手。それに山で鹿と格闘したとか、もうエピソードが野生児そのもの。超ロングシュートの極意を「ハンマーのように叩く」「足の甲の大きな骨で撃つ」と語るが、そんな天性のバネとパワーがなきゃ撃てないな。

中澤へのメッセージをお願いされても「祐二・・・へへ祐二、・・・なんもね~な」と何かを絞り出すこともなく、とにかく自然児ぶりがユニークな久保さんでした。次いで中澤さんのボンバーヘッドゴールも紹介されていたが、今回もネタ扱いだったのはご愛敬。

アラウージョの究極のプレー

次に取り上げられたのが、2000年代に猛威を振るった外国人ストライカーの活躍。その中でも前園が印象深い選手として挙げるのは、04年にJ1得点王となった浦和レッズのエメルソン。ドリブルの早さとパワーがピカイチだったとその凄さを語る。

中澤が名前を挙げるのは、05年にJ1得点王とMVPをダブル受賞したガンバ大阪のアラウージョ。右足、左足、そして頭でと、流れの中で33得点。吸い付くようなドリブルと圧倒的な決定力を持つストライカーだ。そのアラウージョの究極のプレーが、誰も触れない「アンタッチャブルなドリブル」。

05年の対セレッソ大阪戦、警戒して距離を取るDFの間をスルスル抜け、PAで詰めてきたところを素早い切り返し、細かいタッチで3人のDFを巧みにかわして、角度のないところからニアに決めた技ありゴールだ。

FWながら前線には張り付かず、一旦中盤に下がってからドリブル、パス、ワンツーを駆使、後ろから自分でチャンスを作り出すところが上手いと褒めるのが、アラウージョとはブラジル時代チームメイトだった前園さん。地球の裏でプレーした経験が今になって生きるとは、どんなチームだろうと行ってみるもんだな。

05年は33ゴールだけではなく13アシストもJ1最多。G大阪の全得点82のうち、アラウージョが46得点に絡んでいたという記録を聞いただけでも凄さが分かる選手。Wカップ出場を目指して06年にブラジルへ帰国、だが大怪我を負ってしまい願いは果たせなかったようだ。

【00年代究極のワンプレー 名勝負篇】

そして【00年代究極のワンプレー 名勝負篇】で紹介された歴史的激闘が、ジュビロ磐田とサンフレッチェ広島による10年のJリーグ杯決勝。試合は磐田が先制するが、前半のうちに同点とした広島が後半開始直後に逆転弾。股間を抜かれ失点してまったGK川口能活は「地に足が着いていなかった」と、さすがの大ベテランも緊張していた模様。

しかし後半終了直前に前田遼一の起死回生となる同点ゴールが生まれ、2-2となった試合は延長戦へ。そして磐田が延長前半に2得点を記録、今度は広島が劣勢に追いやられる。延長前半のアディショナル・タイム、リードされた広島にFKのチャンス。キッカーは当時23歳の槙野智章選手だ。

「絶対決めてやる」の男前顔から蹴られたキックは、見事ゴール左隅へドーン、川口もコースに反応するのが精一杯だった。「なかなかの距離となかなかのスピードで落ちてる」と槙野も自画自讃、渾身のFKを振り返っていた。

その後磐田が追加点を入れ2点差となるが、試合終了直前に槙野が倒されPK獲得。延長後半の終盤に川口vs槙野による「国立を沸かせた名勝負」のクライマックスが訪れた。キッカーの槙野はゴールに背を向け仁王立ち。

試合を解説する槙野は「振り返ってゴールが大きく見える」とその理由を語るが、それを聞いた川口は「蹴る瞬間に集中すれば良いのでは?、(槙野の変則PKも)自分はそれほど気にならない」と苦笑い。

果たして槙野の蹴ったキックは川口がきっちりセーブ、事前にコース分析を行っていたベテランの経験値に軍配があがった。試合は5-3で終了、磐田が7年ぶりとなるタイトルを手にし、完敗を認めた槙野はこれ以降後ろ向きPKを封印したというオチがつく。

佐藤寿人の極意

お箸休めコーナーは “中澤時代” の珍プレー特集。いくつか紹介された珍プレーの中でも特に記憶に新しいのが、今年の2月に行われた富士ゼロックス・スーパー杯の横浜Fマリノス対ヴィッセル神戸の試合。9人連続でゴールを外すという前代未聞のPK戦は、滅多に観られない珍事だろう。

番組の後半は2010年以降のJリーグ。ここで取り上げられたのがサンフレッチェ広島黄金期の中心プレイヤー、佐藤寿人。佐藤選手については去年放送された『サッカーS-1グランプリ ワンタッチゴール篇』でも紹介されていたが、とにかく多彩なシュートテクニックを持つ歴代屈指の点取り屋だ。

数あるゴールの中でも佐藤選手が拘りを持っているプレーが、宙に浮いたボールをピンポイントで合わせる難易度の高い “ボレーシュート”。その「ボレーシュートの極意」を佐藤選手自身が解説する。

第1の極意は【軸足の使い方】。落下地点を見極めながら細かくステップ、右足(軸足)の位置を定めると、膝を曲げてボールを捉えるポイントやタイミングを合わせる方法だ。細かいズレを軸足の使い方で調整、膝を柔軟にして色々な変化に対応するのがコツだそう。

第2の極意は【上半身の使い方】。シュートの瞬間、必ずと言っていいほど上半身を寝かせている佐藤選手。その狙いは「シュートミスを減らすため意図的に上体を倒し、ボールを自分の蹴れるところに引き込む」ところにある。つまり足を振り抜く空間を、上体と足の使い方で作るというやり方だ。

その極意から生まれたのが、14年の川崎フロンターレ戦で見せた「ノールック・ボレーシュート」。青山からの縦パスをちょいと浮かし、振り向きざまにボレーシュート、美しい放物線を描いてゴールが飛び込む。戦況を見つめていた森保監督もその鮮やかさにビックリ、FIFA年間最優秀ゴール候補にも選ばれたスーパープレーである。

川崎フロンターレのパスサッカー

最後の話題は、17年・18年とリーグ連覇を果たした川崎フロンターレのパスサッカー。さすがの中澤も「やられすぎて、記憶から抹消したい」と語る極上のチームプレーである。その特徴は流れるようなパスワーク。多くの人数をかけ、少ないタッチでゴールに迫り相手を翻弄、圧倒的な攻撃力で楽しませてくれたたサッカーだ。

その中心にいるのが168㎝の小さな司令塔・大島僚太、攻撃のスイッチを入れる1本のパスからチャンスを演出する。18年の横浜戦、中盤でのゆっくりしたボール回しから、大島が早い縦パスでギアチェンジ。この巧みなチェンジ・オブ・ペースで中澤の対応を遅らせ、横浜守備陣を完璧に崩した見事なゴールシーンだ。

フロンターレのパスサッカーは、練習で積み重ねたイメージの共有。その神髄が18年の神戸戦で見せた「連続ダイレクトプレー」である。細かいパス回しから中央の家長にボールが入った瞬間、大島がスペースへダッシュ。相手を引きつけた家長のヒールから、大島が小林とのワンツーでゴールを決めた場面だ。

まさに全員がイメージを共有したパスサッカーの集大成。チームの皆が同じ画を思い描き、瞬時の判断と息の合った連動から、流れるようなプレーが生まれた。

今季のJリーグも無事再開。これからの熱戦や好プレー、そして次回の放送も楽しみにしています。

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