「芸人先生シーズン3」アインシュタイン




今回の『芸人先生シーズン3』は、大阪の大手肌着メーカー “グンゼ” の社員5人が生徒となり、アインシュタイン稲田と河井の二人がリモートでビジネス講座。アインシュタイン流「イメージ戦略術」を伝授する内容だ。

明治29年創業、今年で125年目を迎えるという伝統ある老舗メーカーのグンゼだが、「白ブリーフ」「ラクダ色の肌着」「地味」「かわいくない」「高齢者向け」という世間のマイナスイメージに悩む生徒たち。

確かに「(川俣)軍司のパンツはグンゼのパンツ」と昔ビートたけしのギャグに使われたりして、その印象は決してオシャレとは言えない。飲み会で仕事を聞かれ「良い風に言えば アパレルメーカー」とごまかしたくなる社員の気持ちも分からなくもない。

だがそんな生徒の訴えに、「自分でネガティブに捉えすぎでは?」と疑問を挟む稲ちゃん。世間はそこまで思っていないのに、当事者が勝手に被害妄想を膨らませてしまうのは、まあありがちだよね。


そこでアインシュタインによる【イメージを超えていけ!】講座が開始。テーマは「世間からのイメージを利用して猛アピール!」、その第1として「認知度を大切にしろ!」を提言する二人。

「稲田のイメージは?」を問われ、「ブサイク」「アゴのしゃくれがエグい」と遠慮なく答える生徒たち。この答えに対し稲田と河井は、「悪気があって発した言葉ではなく、マイナス要素とはならない」と前向きな受け止め方。

結成当時は、稲田の見た目を取り立ててネタにはしていなかったアインシュタイン。持ち味を無視した漫才で当初は客に違和感を与えてしまったが、今は漫才冒頭で軽く触れるようにしているようだ。もっとも最初の頃の稲田は、まさに “触るな危険” 級のモンスター。あまりの扱いの難しさで、下手にイジると大怪我をしかねないほどの爆発物だった。

それが今ではテレビサイズのモンスターに収まり、愛されキャラになったのは、漫才もフェイスケアも頑張った本人の努力と精進のたまもの。そしてブサイクを決して卑屈に捉えない、あのポジティブ思考に好感が持てるからだろう。

それはともかく、「イメージすらないのが一番ダメ」というのがアインシュタインの考え。「強いイメージは認知度となって強い武器になる」と稲ちゃん、ブサイクとか古くさいとか言われようと、認知されていることが重要なのだと説く。つまり相手からのイメージをネガティブに決めつけず、フラットに受け止めて認知度を武器にアピールしようというのがこの提言の趣旨だ。

第2の提言は【プラスイメージを大量生産せよ!】。イメージには裏表2つの側面があり、マイナスイメージをどんどんプラスイメージへ変換して受け返そうということ。

稲ちゃんは「古い」のマイナスイメージを、→「定番」「老舗」「安定」とプラス転換して説明。また「白ブリーフ」も、→「清潔」「働きやすい」「汚れがすぐ分かる」とポジティブに言い換えると、たちまちグンゼのパンツが優良商品に変身だ。

さらに生徒から出されたワード「おじいちゃんの肌着」を→「おじいさんまで履ける(機能的が良い)」、「地味」を→「常にスタンダード」と稲ちゃんは見事にプラス変換。生徒に「すっごーい!」と褒められて思わず浮かべるキモドヤ顔の表情が、なんとも味わい深いぞ。

小学生に「お前、顔きしょいねん!」と指さされても、「顔だけちゃうよ」の返しで笑いをとった稲ちゃん。マイナスなことを言われても否定するのではなく、一旦受け止めて切り返すことで好印象を与え、そのあとの関係にも繋がるという賢いお笑い流儀だ。

和田先生によればビジネスの世界でこれを「YES SO THAT 法」と呼び、会話をスムーズに運んで相手と良好な関係を築くのに有効な手段とされているらしい。お笑いやビジネスの現場だけではなく、日常のおつきあいでも役に立ちそうなノウハウで、今回も大変参考になりました。

ポジティブなブサイクキャラといえばノンスタの井上もいるが、稲ちゃんが好かれるのは卑屈さのない愛嬌だと実感。それにしても相方の河井は回しが上手いな。

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