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映画監督アラン・パーカー死去

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『ダウンタウン物語』で映画監督デビュー

報道によると、歌手マドンナさん主演の『エビータ』(96年)などで知られるイギリスの映画監督アラン・パーカーさんが31日、死去した。享年76歳、近年は闘病生活を送っていた。

パーカーさんは1944年2月14日に、ロンドン近郊のアイリントンで生まれている。60年代後半に広告代理店に入り、コピーライターとして500本以上のコマーシャル・フィルを手がけると、70年に親友デヴィット・パットナムが製作した『小さな恋のメロディ』の脚本を担当したのをきっかけに映画界入りする。

75年には、第二次世界大戦下で生きる2人のユダヤ人少年を描いたテレビドラマ、『The Evacuees』が英アカデミー賞を受賞。そして76年に、平均年齢12歳の少年少女がギャングやその娼婦を演じるという奇天烈なミュージカル『ダウンタウン物語』(ジョディ・フォスター出演)で、劇場映画の監督としてデビューを果たした。

代表作は『ミッドナイト・エクスプレス』など

第2作目で作風をガラリと変えた、社会派ミステリーの『ミッドナイト・エクスプレス』(78年)では、米アカデミー監督賞など6部門にノミネートされ、2部門を受賞(脚色・作曲賞)する。

80年代からは活動のベースをアメリカに移し、84年にはひたすら鳥になることを夢見る自閉的な青年の友情を描く『バーディー』を発表、翌年のカンヌ国際映画祭で審査員特別賞を受賞した。

そして88年には、公民権運動の嵐が吹き荒れる60年代半ばのミシシッピーを舞台に、失踪事件を捜査するFBI捜査官の姿とアメリカ南部における人種差別問題を描いた骨太の社会派ドラマ、『ミシシッピー・バーニング』でアカデミー賞にノミネートされ、撮影賞に輝いている。

他の代表作は『フェーム』(80年)『ピンク・フロイド / ザ・ウォール』(82年)『エンゼル・ハート』(87年)など。優れたストーリー・テラーでもあるアラン・パーカー監督だが、現代という時代に生きる人間を見据え、内面世界に奥深く入り込んだ作品を撮り続けた。

 

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