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キング・オブ・コント 2020

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無冠の帝王 ジャルジャル優勝

26日に放送されたTBSの大型企画『お笑いの日2020』のトリを飾った、『キング・オブ・コント 2020』。第13回大会となる今回は、“無冠の帝王” 状態だったジャルジャルが優勝した。

ジャルジャルは『キング・オブ・コント』の過去13大会に全てエントリーし4度目の決勝大会進出、M-1でも14大会エントリーして4度決勝に出場した、もはやコンテスト番組でお馴染みのベテランコンビ。ついに念願のビッグタイトル獲得となった。

今大会の出場メンバーは王者ジャルジャルの他、滝音(たきおん)、うるとらブギーズ、空気階段、ザ・ギース、GAG、ジャングルポケット、ニッポンの社長、ニューヨーク、ロングコートダディ、の10組。審査に影響する観客はフェイスマスクをした若い女性達と、少しやりにくそうな景色で始まった。

ジャルジャルの勝因

今大会で目立ったのは、歌ネタや音楽ネタを取り入れたコントの多さ。第1ステージでは10組のうち、GAG、ジャルジャル、ザ・ギース、ニューヨーク、ニッポンの社長の5組が歌ネタ、あるいは楽器を使ったネタだった。まあこれは、歌ネタで去年のコント王者となった どぶろっく の影響もあるのだろう。

この中で一番歌ネタを上手く使っていたのはジャルジャル。後藤のちょっとクセのある歌が可笑しく、最初から最後までテンポ良く随所に笑いどころを入れて、持ち時間5分間を飽きさせない構成はさすがだ。

本格的なコントの場合、シチュエーションを重ねて笑いを生み出そうという構成になりがち。でもこういう形はコンテスト形式には向いていないかも知れない。今回は、漫才もこなすジャルジャルの引き出しの多さが生きたといえるだろう。

ニューヨークの実力

そしてもう一組、音楽ネタで勝ち上がったのがニューヨーク。これまた飽きさせない構成と、腕の確かさで5分間を終始楽しませてくれてくれた。ニューヨークもM-1経験者で、コントのシチュエーション作りより、漫才のようなテンポとリズムを重視したネタが上手くいったという印象だ。

ボケの鈴木もぐらのキャラを生かしてファイナリストに勝ち上がったのが、空気階段。第1ステージでは多少硬さを感じなくもなかったが、個性のユニークさでは今回一番だと思う。ただファイナルステージのネタはが弱かったのは残念。それにしても、水川かたまりの女装がハマリ過ぎててビックリ。

ファイナルステージのニューヨークのネタは、勝ちにいったというより、晴れ舞台でやりたいネタをやったという印象。でも今回のファイナル進出で、彼らの実力の高さはだいぶ認識されることになりそう。

ジャルジャルは、優勝を狙ってファイナルステージは比較的無難なネタを選んだような感じ。それでもタンバリンを使ってネタに緩急とリズムを付ける上手さは、さすがに場数を踏んだだけの手練れぶりだ。

ということで、今年のチャンピオンはジャルジャル。ただ爆発的に面白かったかというとそこまででもなく、今回は強烈な印象を残すような新星もいなかったため、少し運に恵まれた感あり。なのでジャルジャルが大ブレイクするかというと、新鮮味が薄いのでちょっと苦しい。

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