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「令和2年度 NHK新人お笑い大賞」

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コロナ対応の会場

今年で7回目を迎えた『NHK新人お笑い大賞』、司会はいつものようにフットボールアワーの後藤&岩尾の二人。会場となった座席数500のイイノホールに、集まった観客はおよそ10分の1くらいの人数。ソーシャルディスタンスを取っているというより、もはやまばらに散らばっているという状態だ。

審査員も時節柄いつもより少なめ。西川きよし、渡辺正行、久本雅美の常連組に、立川志らくとNHKの制作局部長・二谷裕真を加えた5名で優勝者を選ぶ。それにしてもまばらな観客席に全員マスクという風景は、演者に厳しい条件となった。

東京・大阪で開かれた予選会には、結成10年未満のプロ芸人272組が参加。その中で選ばれた、吉住、THUS IS パン、フタリシズカ、令和ロマン、チェリー大作戦、カベポスター、さや香、ねこ屋敷の8組が、まずA・Bブロックに別れて若手お笑い芸人日本一を争う。

Aブロック寸評

Aブロックのトップバッターは、女性ピン芸人の吉住。女の子らしいシュールな世界観コントで楽しめるが、賞を獲れるほどのインパクトはなかったかな。2組目は男女漫才コンビのTHIS US パン、漫才の達者な二人だが、そこまで突き出るものが無いような印象。ボケの岡下、動きがなんとなくCOW COW多田っぽい。

3組目は、男女コントコンビのフタリシズカ。口パク、アテレコを使ったアイデアが秀逸で、久本雅美の大絶賛も納得だ。Aブロック最後の登場は、慶応出身・高学歴漫才コンビの令和ロマン。高学歴を感じさせない味があり、玄人ウケする漫才を披露。会場からの笑い声があれば、もっと盛り上がったと思う。

審査員の投票は、令和ロマンが4票にフタリシズカが1票。予想以上に票を集めた令和ロマンが、決勝進出となった。

Bブロック寸評

Bブロックで先陣を切るのは、コントのチェリー大作戦。マスクを使ったネタがタイムリーだが、どうやらたまたま思いついたみたい。その次にエントリーしたのが、これまたコントのカベポスター。サッカー・ワールドカップとマジックを題材にしたネタで勝負するも、きよし師匠に嵌まらなかったのは残念。

ラス前は今回の本命、昨年度のNHK上方漫才コンテスト王者・さや香が登場。さすがに漫才の腕は、出場者の中でも一番と言える面白さだった。そしてトリを飾ったのは、まだ結成3年の女性コントコンビ、ねこ屋敷。でも笑いのアイデアが安易で、まだまだ力不足という印象は拭えない。

ということで、審査員の投票はさや香が3票、カベポスター1票、ねこ屋敷1票という結果で、さや香が貫禄の決勝進出となった。それにしてもきよし師匠、意表を突いてねこ屋敷に投票とは、司会のフット後藤もビックリだ。

優勝は令和ロマン

決勝は、令和ロマンとさや香の漫才対決。令和ロマンは携帯ショップネタ、さや香は寿司屋ネタという、オーソドックスな内容の漫才で勝負だ。そして審査員投票の結果は、令和ロマンが5人全員の票を集めて圧勝、第7回の新人お笑い大賞王者に輝いた。

漫才の腕はさや香が上回るが、ちょと一本調子になってしまったという印象。令和ロマンは展開の上手さもさることながら、コンビとしての味が審査員に指示された理由だろう。

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