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「サッカーの園~究極のワンプレー~」ボレーシュート

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究極のボレーシュート

去年5月の『サッカーS – 1グランプリ』から続くBS1の不定期番組『サッカーの園~究極のワンプレー~』、今回のテーマは【ボレーシュート】だ。宙に浮いたボールをダイレクトに捉えて叩き込むダイナミックさ、見た目の華やかさがボレーシュートの魅力。その極意を、番組初出場となる城 彰二と初の女性ゲストで新婚の丸山桂里奈が語る。

ワールドカップ優勝メンバーでありながら、出演するのはバラエティばかりでサッカー番組にはなかなか呼ばれないという丸山さん。20歳の時のW杯予選大陸間プレーオフ・メキシコ戦、ホームの第2戦で決めたボレーシュートがVTRで紹介される。

進行のアンタッチャブル柴田にボレーで意識したことを聞かれ「普段飛んでる鳥を見たり、通過する新幹線を目で追ったりした」と独特の感性。動体視力を鍛えるという意味で分からなくもないけど、その効果ははなはだ疑問、そりゃサッカー番組には呼ばれないわな。

小林悠のボレーシュート

まず最初にエントリーされたボレーの名手は、今季圧倒的な攻撃力を見せる川崎フロンターレの絶対的エース、小林 悠選手。J1通算118ゴールのうち60%がワンタッチシュートという小林選手、その中でも際立っているのがボレーシュートの上手さだ。

クロスに合わせる確かなミート技術でゴールを量産。小林選手を個人指導してきた中西哲生さんはその凄さを「ボレーは点で合わせるけど、小林選手は線、もしくは面で合わせる」と解説。先に足首を伸ばして面を作り、ラケットのように打つ。高校時代から練習を繰り返して培った感覚が、高いミート率を生み出しているそうだ。

さらに中西さんから「感情を殺せ」のアドバイスを受け、力みのないシュートと冷静な状況判断を会得、得点能力を向上させた。そんな小林選手の【感情を殺し 足を面にして打つ】究極のボレーシュートが、今シーズンのベガルタ仙台戦。マイナスに逃げるボールへ身体を倒し、冷静にミートして決めたシュートだ。

小林選手は「ボレーの形も見た目もカッコイイし、すごくキレイに決まった」と自画自讃。ゲストの城さんは「面で当てて、足を振り切らないことが大事」とその極意を説明する。

西澤明訓のボレーシュート

続いてのエントリーは、J1通算81ゴール、リーガ・エスパニョーラやプレミアムリーグでのプレー経験もある西澤明訓。Jリーグで「ボレー職人」と称された名手だ。城さんは西澤を「彼は身体能力がズバ抜けて高い」と寸評、81ゴールのうち4分の1がボレーシュートと聞いて、丸山さんも「ありえない」と驚くばかりだ。

自らを「感覚派」と語る西澤。いくつかのシュート選択肢の中で、ボレーがイメージとして浮かぶことが多く、自然に身体が反応していったという。さらに多くのボレーシュートを生み出した要因が、「J屈指のホットライン」と呼ばれた森島寛晃とのコンビ。

森島は「意図的に、DFから遠ざかるマイナスのボールを送った」と証言。森島「なんとかなるでしょで、なんとかなる」の言葉通り、西澤の背後へアバウトに蹴られたクロスを、身体能力の高さでものの見事にボレー、次々とネットを揺らしていった。

そんな西澤の【イメージ通りの一撃】による究極のボレーシュートは、06年の千葉 vs C大阪戦。左CKから味方が頭でそらしたボールを、ファーで待つ西澤がイメージ通りのボレーで決めた場面。西澤が「後ろに戻りながら、変な回転のボールを利き足でない方でシュート、角度のないところからよく入ったな」と振り返る渾身の一撃だ。

城彰二のボレーシュート

そして3番目には、スタジオゲストの城さんがいよいよ登場。鹿児島実業の2年先輩であるMC前園は「シュートうまいし、ポストも出来るし、中盤に降りてゲームを作れる。万能型のストライカー」と絶賛。最初にスペイン移籍を果たしたパイオニアとなったものの、怪我やスランプで全盛期が短かったのが残念だ。

城さん究極のボレーシュートは、自ら「誰も出来ないオーバーヘッド・シュート」と賞賛する97年の京都 vs 横浜M戦。相手DFのクリアミスに反応した城は、一瞬の状況判断から衝撃のオーバーヘッド・シュート、見事にゴール右のネットを突き刺した場面だ。

スタジオの城さんは、「DFとの間合い、キーパーのポジション、ゴールまでの距離など、5つくらいを1~2秒で判断。西澤の言う感覚に、瞬時の状況判断が重なってこういうプレーが生まれる」と熱弁。本人が「いやこれはホントに、すばらしいゴールですね」と、ご満悦の表情で自慢する会心の一撃だ。

そして城さんはスタジオでその極意を披露、小林選手と同じく【足首を固めて打つ】練習を重ね、ミートポイントに当てる事を意識すれば、自然にボールは飛んでいくと分かりやすく解説。

森島寛晃のボレーシュート

このあとは、Jリーグを彩ったスーパーボレーのコーナー。エムボマジーコレオナルドストイコビッチ、佐藤寿人、小野伸二といった名手お馴染みのスーパーボレーが紹介される中、ちょっと驚いたのは宮本恒靖のシュート。あまりゴールのイメージがない宮本だが、現役最後のゴールがオーバーヘッドだったとは意外な事実だ。

そして「ボレー職人」西澤の相棒、森島寛晃も実はボレーの達人。2000年のオールスター戦、ゴール前に走り込んだ森島が、ピクシーから送られた背後のボールをノートラップでボレーシュート、ファーサイドのネットへ豪快に突き刺した。

Vを見ながら「これすごいよね !? 笑っちゃうよ」と感嘆する西澤に、「蹴った方はイチかバチか。やっぱ(ピンポイントパスを出した)ピクシーですね」と森島は謙遜。ついでに前園のボレーシュートも紹介されたが、その技術的難易度から、森島の【ピクシーのおかげ !?】が4番目の究極のボレーシュートにエントリーされた。

李忠成のボレーシュート

そして歴史的スーパーボレーと言えば、11年アジアカップ決勝オーストラリア戦、延長後半に生まれた李 忠成選手の劇的な決勝弾。李選手が「僕にとってサッカーの素晴らしさを教えてくれたゴールですね」と語る、今なお記憶に残るゴールだ。

長友佑都選手からボールが上がってきたとき、時が止まっているような感覚を味わったという李選手。「ボールの縫い目まで見えて、本当にボールって止まるんだと思った。時が止まってるんで(ボレーを打つのが)簡単でしたね」と、ゾーンに入った瞬間を回想する。

この大舞台で勝負を決めるボレーシュートが打てたのも、少年時代に毎日練習ボールを投げてくれた おばあちゃんのおかげ。この【おばあちゃんとの絆】から生まれた李選手の究極のボレーシュートが、5番目のエントリーとなった。

「自分も高校選手権でゾーンに入った感覚を味わった」と体験を語る城さんのあとに、「ワールドカップの決勝で、澤さんの打ったシュートが目の前で止まって見えた。その時、私ゾーンに入ってました」と丸山さん。いや、自分のシュートじゃないんかい。

岡崎慎司のボレーシュート

最後のエントリーが、現在スペインリーグ1部のウエスカでプレーする岡崎慎司選手。どんな体勢からでもゴールにねじこむ、がむしゃらなプレーが真骨頂のストライカーだ。そんな岡崎選手の執念を感じさせるのが、どんなパスにも食らいついてゴールに叩き込むダイレクトボレー。

元チームメイトの藤本淳吾が「横に関しては1mくらい(クロス)がずれても大丈夫」と言うアクロバティックなボレーを生み出すのが、人より反応が早い “一瞬のスピード”。プロ入り当初は「鈍足FWだった」岡崎選手が頼ったのが、現在は堂安 律選手のフィジカルトレーナーでもある杉本龍男さん。

「足が速くならないと僕は生き残れません」と訴えた岡崎選手は杉本さんの指導を受け、姿勢から足の挙げ方まで1から作り直して “一瞬のスピード” を磨いた。杉本さんはそんな岡崎選手の努力を「いまだに日本人選手の中で動き出しが一番早い」と高く評価。

そして岡崎選手の【一瞬のスピード】から生まれた究極のボレーシュートが、19年スペイン移籍後に記録したジローナ戦での初ゴール。左クロスからの折り返しに岡崎選手はいち早く反応、止まったままのディフェンダー2人を置き去りにして決めたボレーシュートだ。

丸山桂里奈の珍回答

ということで、以上のエントリーにウェディング姿の丸山さんの写真を添えた加えた7人の中で、MC前園が「究極のボレーシュート」No.1を選定。そして前園が選んだのが岡崎慎司選手、「ゴールに向かう姿勢、弱点を補う努力」という選考理由に一同も納得だ。

最後「あなたにとってボレーシュートとは」の問いに、丸山さんは「うな重」と珍回答。「うな重って、土用の丑の日しか食べれないじゃないですか(?)ボレーシュートも毎日くるもんでもなくて、その時じゃないと決めれないと思うんですよ」の説明で前園をキョトンとさせると、柴田が「特別なものってことですよね」と苦笑でフォロー。やっぱサッカー番組には向いていないな。

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