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「サッカーの園~究極のワンプレー~」ドリブル

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ピッチを切り裂く華麗な個人技

先週のボレーシュートに続いて、今週の『サッカーの園~究極のワンプレー~』のテーマはドリブル。ピッチを切り裂く華麗な個人技がドリブル、番組に集まったパネラーたちがその極意に迫る。

MCの柴田英嗣に「お待たせしました、ようやくですね」と振られ、「ヤッター、嬉しいですよ」と満面の笑みで答える往年の名ドリブラー、前園真聖さん。しかし、翌日放送された朝のレギュラー番組『ワイドナショー』で寝坊し、収録を遅刻するという失態。お茶の間に恥を晒すことになりました。

今回のゲストは番組準レギュラーの中澤佑二と、MHK Gの番組『逆転人生 / ドリブルの達人』にも登場したドリブルデザイナー岡部将和さん。「プロ20年間でドリブルの “ド” の字もない」という中澤さんだが、守る側の視点でドリブルを語る。

久保 建英選手のドリブル

最初のエントリーは、スペイン・ビリャレアルでプレーする久保 建英選手。久保選手のパーソナルトレーナーを務める中西哲生さんは、そのドリブル特性を「上半身がブレないことで視線が確保され、どんな状況でも対応できる」と解説。肩と目を水平に保つ(身体を傾けない)ことで、狭いエリアで相手をかわしながらもドリブルが乱れることがない。

そのフォーム作りの参考にしたのが、ピアニストの演奏の動き。目と肩を水平に移動させるのに重要な胸鎖関節(鎖骨の内側)を上手く使うには、ピアニストのように指を開くのがコツだと気づいた中西さん、久保選手の両手にテニスボールを握らせてドリブル練習させたそうだ。

そんな久保選手の究極のドリブルが、19-20シーズンのアトレティコ・マドリード戦。右サイドライン付近でボールを受けた久保選手は、詰めてきた2人のディフェンダーを巧みにかわしてゴール前へ。あわやチャンスというところまで持ち込んだ。

この久保選手の【上半身を巧みに使う】ドリブルが最初のエントリーとなったが、結局最期は止められているし、物足りなさを感じるのは否めない。久保選手に才能があるのは間違いないが、今のところ持ち上げすぎの印象。シュートの決定力、守備意識、状況判断など、まだまだ克服すべき課題は多い。

前園真聖のドリブル

次のエントリーは、Jリーグ創設期に活躍した二人のドリブラー、前園さんと “レフティーモンスター” 小倉隆史さん。前園さんは横浜フリューゲルスやアトランタ五輪代表で活躍、ドリブルの鋭さは当時鹿島のジーコにも認められたほどだ。

前園さんが意識したのはスピードの緩急。マラドーナ86年のワールドカップで見せた「伝説の5人抜きゴール」に魅了された前園さんは、緩急を使ったそのドリブルに憧れ、ビデオが擦り切れるまで研究したそうだ。

そうして生まれたのが【スピードの緩急を駆使して自分から仕掛ける】ドリブル、これが前園さんの相手を抜き去る極意だ。そんな前園さんの究極のドリブルが、96年のヴェルディ川崎戦。中盤でこぼれ球を拾うと、切れ味良いフェイントとスピードの変化でDFを翻弄、ドリブルから左足一閃のゴールを決めた場面である。

VTRを見ながら「アハハ、面白いように引っ掛かってますね」と得意満面、楽しげに語る前園さん。まさか『ワイドナショー』では「睡魔」という罠に引っ掛かってしまい、カメラの前で顔面硬直、しどろもどろになるとは。

前園のキレあるドリブルの秘訣を、「肩甲骨がすごく柔らかい」と解説する岡部さん。大きな切り返しても、両腕を柔らかく振ってバランスをとっているのが、大きな緩急を生み出しているとのこと。この解説には前園さんも「そうだったんですね」と、今更ながらに得心の様子。

小倉隆史のドリブル

かたや、前園さんとは対称的なスタイルを見せるのが小倉さん。小倉さんが得意としたのが、ヒールを使って相手を抜き去る、通称 “オグフェイント”  と呼ばれる技だ。ドリブルからボールをあえて通り越し、ディフェンダーを誘っておいて意表を突くヒール、鮮やかな騙しフェイントだ。

そんな小倉さんが選んだ、【相手を誘う】究極のドリブルが、94年の名古屋グランパスとヴェルディ川崎との試合。ディフェンスに囲まれた小倉さん、一瞬で2人を抜いてゴールに繋げた。小倉さんは1人目のビスマルクをかわすと、触れる場所にボールを置いて2人目のカピトンを誘い出し、取りにきたところを股抜きで出し抜いた。

小倉さんは「狙い通りだった」とプレーを振り返りながら満足げ。同い年でしのぎを削った【仕掛け】の前園さんと【誘い】の小倉さんが、2番目と3番目の “究極のドルブル” にエントリーされた。しかし当時ブイブイ言わせてた前園さんのサングラス姿、ヤカラのような雰囲気に「西部警察じゃん」とは中澤さんの言葉。

石川直宏のドリブル

4番目のエントリーは、元FC東京の石川直宏さん。ズバ抜けたスピードを武器とした、快足ドリブラーだ。長髪をなびかせピッチを駆け抜けたスピードスター、大きなストライドでぐんぐん加速、スピードに乗ったドリブルでサポーターを魅了した。

そのスピードを生かしたのが、「ラン・ウィズ・ザ・ボール」と呼ばれる必殺技。ボールをスペースに蹴り出し走って追いつく、いわば1人スルーパス、俊足がなせる技だ。その極意は、スピードを殺さないファーストタッチのコントロールにあるという。

そしてもう一つの武器が、「ダブルタッチ」という技。左足で触れたボールをすぐさま右足でコントロール、目にも止まらぬ速さでボールを操り、ディフェンスを翻弄するドリブルフェイントだ。ジュニアクラブでのパス禁止練習でドリブル技を磨き、趣味のサーフィンを通してスムーズな体重移動を会得したそうだ。

そんな【スピードで魅せ、繊細なタッチでぶっちぎる】石川さんが選んだ究極のドリブルが、10年の対横浜F・マリノス戦。左サイドでパスを受けた石川さんは、2人のマーカーを引き寄せてからドリブル突破。キレキレの「ダブルタッチ」で2人の間をぶち抜き、ぽっかり空いたスペースへ躍り出た。

抜群のスピードに加え、繊細なタッチで抜き去る石川さんならではのプレー。股間にボールを通されたディフェンスは対応が遅れて転倒、石川さんが「これは気持ちよかったんですよ」と語る、してやったりのドリブル技だ。

前田 直輝選手のドリブル

このあとは、Jリーグを盛り上げた「伝説のドリブル」をプレーバックするコーナー。キングカズ、レオナルド、スキラッチ、ストイコビッチらのスーパードリブルを振り返る中、束になっても奪えないリトバルスキーのドリブルはもはや異次元。その他にも浦和レッズ・関根貴大の5人抜きドリブル、元浦和レッズ・永井雄一郎の71mに及ぶ1人カウンター、サガン鳥栖・小屋松知哉による73m独走ドリブルが紹介された。

最期のエントリーは、現役バリバリ名古屋グランパスの前田 直輝選手。そのドリブルのスタイルは、相手の逆を突くことにこだわる1対1のスペシャリスト。父親の影響で、前園さんを目指してきた前田選手の得意技が、シザーズ。ボールをまたぎ、フェイントを織り交ぜて相手の逆を突く、前田選手が「僕の極意」と語るプレーだ。

そしてそのシザーズにひと工夫入れたのが、自ら “前田フェイント” と名付けた進化形のまたぎ技。左と見せかけて、逆の右へ行くのが普通のシザーズ。一方 “前田フェイント” は、左足でまたいだあと右に行くと見せかけて左へ、逆の逆を突く変幻の技である。

そんな【相手の逆を突く】前田選手の究極のドリブルが、19年のヴィッセル神戸戦。名古屋左CKのチャンスに、折り返しのボールをPエリア外で受けた前田選手。対峙する酒井 高徳選手の骨盤を見て、瞬時に身体の向きを察知。“前田フェイント” で相手の対応を遅らせると、向きの逆を突いてファーポストにシュートを決めた。このプレーが5番目のエントリーとなった。

こうして久保、前園、小倉、石川、前田の5人のエントリーから、究極のドリブルNo.1決定は選考委員長の前園さんに託された。そして「まさか、まさか」と周りが煽る中、前園さんが選んだのは前田 直輝選手。世界でも通用するあのドリブル技に期待だ。

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