コロナ禍で統合された女子ゴルフツアーの20-21シーズン、ダイキン・オーキッド・レディース(沖縄 琉球GC)が3月4日から行われ、小祝さくらがスコアをトータル14アンダーに伸ばし、21年の初戦を逆転勝利で飾った。
大会は1年3ヶ月ぶりの有観客試合となり、4日目の最終日は雨の中のラウンド。最終組は、3日目を終わって首位タイ並んだ森田遙と西郷真央、そして二人を2打差で追う小祝による3選手のペアリングでスタートした。
ツアー初優勝を狙った19歳の西郷は、終盤の17番と18番で連続ボギーを叩いて失速。結局最終日は1つスコアを落とし、念願の優勝は果たせなかった。
それでも4位タイは自己最高成績。「敗因はパッティング」と冷静に分析し、次戦への戦いへ気持ちを切り替えている。
最後まで小祝と優勝争いを演じた森田だが、最終18番で3mのバーディーパットを僅かに外し、惜しくも3年ぶりのツアー2勝目はならなかった。
しかし池ポチャによる15番のボーギーを、17番で5mを沈めてすぐに取り返すなど粘りを見せ、復活の兆しを見せた試合となった。
優勝した小祝は終始安定した内容。スタートの一番でボギーを叩くも、天候が回復した後半にバーディーを重ねた。
1打差で迎えた14番では、10mの距離からバーディーパット。「3mはオーバーすると思った」という強めのパットは、一度カップの縁を跳ねてホールインする。
勝負を懸けた18番の第三打は、ピンデッドに攻めて1mの距離へナイスオン。これを確実に決めて、ツアー3勝目を果たした。
これで小祝は20-21シーズン2勝目。賞金ランキングでも3位に浮上し、初の賞金女王へ好スタートを切った。
注目の渋野日向子は5アンダーで13位タイ。新たな取り組みなど試行錯誤を繰り返す中、まずまずの発進となった。