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横綱 鶴竜 引退

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第71代横綱 鶴竜 力三郎

大相撲の第71代横綱で、6度の幕内優勝を果たした鶴竜 力三郎(本名マンガラジャラブ・アナンンダ)が、24日に現役を引退した。

ここ数年ケガに泣かされ、昨年7月場所から5場所連続で欠場。この3月場所も、場所前の稽古で痛めた左太腿のケガが完治せず、陸奥(みちのく)親方(元大関 霧島)と話し合って土俵を去ることを決断したそうだ。

昨年12月に親方になる条件の日本国籍を取得しており、今後は後進の指導にあたる。横綱は引退後5年間協会に残れるため、四股名のまま役目を務めながら、年寄名跡取得を目指す予定だ。

モンゴル時代を築いた功労者

鶴竜は1985年8月10日生まれ、モンゴル・ウランバートル育ちの35歳。スポーツ万能で子供の頃はバスケットボールに熱中した。

モンゴル勢が活躍するテレビ中継を観て大相撲の世界に憧れ、自国で行われた花籠部屋の選考会に参加するも落選してしまう。

それでも諦めきれず15歳のとき、大学教授を務めていた父親の同僚に頼んで自分の決意を日本語に訳してもらい、日本の相撲関係者に手紙を送る。

その熱意が通じ、名古屋市にある相撲愛好会の紹介で井筒部屋に入門。モンゴル相撲も未経験で、当時はまだ痩せっぽちだった少年を見た井筒親方(元関脇 逆鉾)は、彼を床山にすることも考えたようだが、01年に初土俵を踏むと本人の地道な努力で出世を重ねていった。

06年九州場所で新入幕、もろ差しからの速攻など技巧派でならし、12年夏場所で大関に昇進する。14年春場所で初優勝を果たし、翌場所には第17代横綱へ昇進。白鵬、日馬富士とともにモンゴル時代を築く。

昨年の7月場所、初日の遠藤戦では腰砕けで敗れて2日目から休場。その後3場所を全休し、昨年11月には横綱審議委員から「引退勧告」に続く重さを持つ「注意」を決議されていた。

復活を目指し今場所の出場に意欲を見せていたが、3月9日の稽古で左太腿を痛め休場を発表、今回の決断に至った。

通算785勝497敗232休。横綱在位41場所、優勝6回、殊勲賞2回、技能賞7回を記録している。

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