松山英樹選手 マスターズ日本人初制覇

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松山英樹選手の快挙

世界中のゴルファーが憧れる、球聖ボビー・ジョーンズの創ったオーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブの舞台。そしてトッププレイヤーなら誰もが念願する、マスターズ優勝。

青木、尾崎、中嶋のAONを始め、今まで33人の日本人トッププレイヤーが挑戦してきた大舞台。10位以内に入ればもう大健闘、日本人選手の優勝など夢のまた夢と思われていた快挙を、松山英樹選手が成し遂げた。

日本人選手ばかりか、アジア系選手としても史上初の偉業。男女を合わせた日本人海外メジャー制覇も、77年の樋口久子(全米女子プロ)、13年の井戸木鴻樹(全米シニアプロ)、19年の渋野日向子(全英女子オープン)に続く4人目の快挙達成となった。

痛恨のミスショット

初日は3アンダー、2位タイの好スタート。2日目は4アンダー、6位タイと順位を落としたものの好位置をキープした。そして3日目は後半にスコアを伸ばして11アンダー、ついに単独首位に立ち、日本人初優勝の夢が現実味を帯びてきた。

最終日の最終組は、4打差で追うザンダー・シャウフレ(アメリカ)選手とのペアリング。1番ホールは緊張からかボギースタート、しかし続く2番のパー5ですぐに取り戻し、順調な出足となった。

そして8番のパー5では絶妙な寄せからスコアを伸ばし、続く9番のパー4でもベタピンショットでバーディーを奪取する。この後も、正確なアイアンショットと確実な寄せ、そしてラッキーも味方して2位以下を寄せ付けない。そして最大5打差とリードを伸ばし、このまま悲願達成かと思えた。

だが最大の山場は、アーメンコーナーを抜けた15番のパー5で訪れた。追撃するシャウフレ選手をかわすべく、松山選手は5番アイアンで果敢に2オン狙い。しかしこれがアドレナリンによるオーバーショット、ボールは勢いよくグリーンを突き抜け、奥の池へと消えていく。

勝負を決めた場面

ここでのリカバリーを誤れば、一挙に失速しかねない緊急事態。だがこのピンチに、松山選手は落ち着いたプレーで対処。4打目のアプローチを傾斜のきついグリーン前で止め、傷口を最小限のボギーで押さえる。

一方、シャウフレ選手はこのホールでバーディーをゲット。松山選手との差は2打に縮まった。続く16番のパー3、逆転を狙うシャウフレ選手は完璧なティーショット。だが高く舞い上がったボールは予想外の風に押し返され、手前の池に転がっていった。

このあとシャウフレ選手は寄らず入らずのトリプルボギー、松山選手もボギーを叩いたものの、その差は再び広がった。まさに勝負のアヤとなった場面だった。

チャンスのなくなったシャウフレに替り、9アンダーまでスコアを伸ばし、2位でフィニッシュしたのがアメリカのザラトリス。松山選手の残りホールは、このスコアを睨みながらの戦いになった。

そして17番を無事にパーで収め、ついに2打差をつけたまま最終18番ホールへ。完璧なドライバーショットはフェアウェイのど真ん中、いよいよ優勝に王手をかける。

だが勝負の2打目は、本人が「ありえない」というミスショット。右に飛んだボールは、グリーン手前のバンカーに捕まってしまった。それでもバンカーは無事脱出、パーパットは外してしまうが、短いウィニングパットを沈めて、ついに悲願のマスターズ制覇を成し遂げた。

どん底からの復活

17年の全米プロでは、最終日の後半まで首位争いを演じながら、終盤ショットが乱れてジャスティン・トーマス選手に優勝をさらわれてしまった松山選手。インタビュー後は涙に暮れ、悔しい思いを味わうことになった。

その後スランプに陥り、メジャー大会の優勝争いどころか、レギュラー大会の勝利からも見放されてしまう。今年もトップテン入りさえ一度もなく、注目されていない中の復活劇だった。

今シーズンからはティーチングプロの目沢秀憲さんとコーチ契約。従来のやり方を見直し、メンタル面も安定したことが、4年前の雪辱を晴らすことに繋がった。

先週オーガスタで行われた女子アマチュア選手権では、高校2年生の梶尾翼選手がアジア人として初優勝。2週連続で日本人選手が栄冠を手にしている。

半年前にマスターズチャンピオンになったばかり、ダスティン・ジョンソン選手からグリーンジャケットを羽織られる松山選手。日本人にとって感激のシーンとなった。東京五輪への意欲も見せているようで、さらなる活躍が楽しみだ。

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