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「サッカーの園 ~究極のワンプレー~」カウンター

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攻守逆転のエキサイティングプレー

今回の『サッカーの園 ~究極のワンプレー~』は、【カウンター編】 ボールを奪い一気に速攻、一瞬で攻守が入れ替わるエキサイティングなプレーだ。

【J開幕特集】以来2回目のゲストとなる佐藤寿人さんは、「スペースがない中、守備側に時間を与えないのが得点を奪うのに大事となる」とカウンターを解説。準レギュラーの中澤佑二さんとともに、攻撃側の視点と守備側の視点で語られた。

まずは「カウンターの教科書」と呼ばれる18年W杯の日本 vs ベルギー戦、“ロストフの14秒” を紹介。これによって日本はベスト8進出を逃し、強豪国のカウンターの恐ろしさを見せつけられたシーンとなった。

鹿島の【伝統のカウンター】 広島の【究極のホットライン】

最初のエントリーは、鹿島アントラーズの【伝統のカウンター】 センターバックが拾ったボールをボランチに繋ぎ、そこから素早くサイドへ展開。守りの薄くなった中央に折り返して仕留めるという、鹿島伝統のカウンター戦術だ。

鹿島のキーマン、三竿健斗選手が選ぶ「究極のカウンター」は、18年の湘南戦。自陣で植田直通選手がボールを奪うと、三竿選手が一気のサイドチェンジ、そこから鈴木優馬選手の得点が生まれた場面だ。

右から左、左から右へと、横に揺さぶるワイドな攻めで得点を演出。チームの共通意識が呼んだ、鹿島伝統のカウンター戦術である。

第2のエントリーは、ゲスト佐藤寿人さんと広島の青山敏広選手による【究極のホットライン】 Jリーグ屈指のホットラインと呼ばれたカウンターから、佐藤さんの芸術的ゴールが生みされていった。

そんな二人の「究極のカウンター」は、13年の川崎戦。中盤で奪い返したボールを、青山が瞬間の見極めで縦へ。そこから佐藤さんが、左足でスーパーゴールを叩き込む。まさに “阿吽の呼吸” を持つ二人ならではの、「縦一本のホットライン」が決まった場面だ。

「ドイツ戦の流れるようなカウンター」と「中澤さんの奇蹟のカウンター」

次のエントリーは、“カウンター名場面集” から選出。まずは「日本代表史上 最も美しいカウンター」と呼ばれる、06年W杯直前に行われた開催国ドイツとの強化試合。

ドイツのコーナーキックをはじき返すと、ボールを拾った中村俊輔選手がダブルタッチからのスルーパス。囮となった中田英寿がボールをスルー、柳沢敦のダイレクトパスから高原直泰選手が抜け出し、GKレーマンの頭上を抜くゴールが決まる。

最強世代の選手を集めたジーコジャパンの中でも、最も輝きを見せた場面。ただ本番ではチームの結束力を欠き、期待外れに終わったのが残念だった。

他にも、3人のDFを吹き飛ばす鄭大世(チョン・テセ)選手や、エンドラインぎりぎりの位置から、アウトにかけたゴールを決めたウーゴ・ヴィエイラ選手を紹介。

15年の天皇杯・浦和 vs G大阪の試合では、ガンバあわやのオウンゴールの場面から、ポストに弾かれたボールをキーパーが素早くフィードバック。ピンチ一転のカウンターから、決勝ゴールが決まる珍プレーにびっくり。

最後の名場面は、09年キリンカップ・チリ戦での中澤さん。長谷部からのロングパスを、前線に上がった中澤さんが華麗なトラップから反転。ジャストタイミングのパスで岡崎慎司選手のゴールをアシストするという、らしからぬプレーを披露。

この中から「ドイツ戦の流れるようなカウンター」と「中澤さんの奇蹟のカウンター」が、No.3とNo,4のエントリーに選ばれた。

札幌の【ショートカウンター】 大分の【疑似カウンター】

5番目のエントリーは、コンサドーレ札幌の【ショートカウンター】 前線でプレスをかけ、ボールを奪うと一気に攻撃。相手ボックスに近い分、得点に直結しやすくなるという戦術だ。

そのショートカウンターのポイントが、「全員で行う攻撃的な守備」。全員が連動してハイプレスをかけ続ける “狩人” のスタイルとのこと。

札幌守備の要、荒野拓馬選手が選ぶ「究極のカウンター」が、去年の川崎フロンターレ戦。得意のパスを繋いで攻める川崎に対し、札幌はプレスをかけて押し戻していく。そこからボールを奪うと一気の速攻、数的有利をつくってゴールを生み出した。

12連勝中の川崎を止めた会心の勝利。運動量のある札幌ならではのショートカウンター戦術である。

最後のエントリーが、大分トリニータの【疑似カウンター】 意図的に自陣へ引き込み、1本のパスで相手の裏に飛び出す戦術だ。

この戦術の鍵を握るのが、ゴールキーパーの高木駿選手。最後尾でパスを受けた高木選手は、あえて自陣深くでボールをキープ。ここで相手が前掛かりになったところを、大きく空いたDFラインの裏へロングパス、ビッグチャンスを創り出す。

相手を自陣におびき寄せ、一気に攻めに出る大分の戦術。意図的にカウンターに似た状況を創り出すことから、「疑似カウンター」と呼ばれているそうだ。キーパーながら、足技とロングフィードに長けた高木選手あってのプレーと言える。

その高木選手が選ぶ「究極のカウンター」は、昨年の鳥栖戦。高木選手の質の高いロングパスから得点が生まれた場面だ。

だが今シーズンの大分は、泥沼の7連敗と現在は大苦戦を強いられている状況。磐田智輝選手(現横浜FM)や鈴木義宣選手(現清水)が移籍したの大きいと言われているが、得意の「疑似カウンター」戦術も、研究されては威力を発揮出来ないのかもしれない。

 

ということで【究極のカウンター】には、6つのエントリーから “佐藤 – 青山の広島ホットライン” が選出。「二人で完結できるのが素晴らしい」というのが、前園さんの選考理由だそうだ。

次回のテーマは「スーパーサブ」。サッカー解説者界の “スーパーサブ”、播戸竜二さんが初登場だ。

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