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「サッカーの園 ~究極のワンプレー~」スーパーサブ

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流れを変える切り札

今回の「サッカーの園 ~究極のワンプレー~」のテーマは、“スーパーサブ”。試合終盤のここぞという場面、流れを変える切り札として投入。得点能力が高く、相手に精神的ダメージを与える存在だ。

スタジオのゲストは、番組初登場の播戸竜二さん。熱血解説で知られ、準レギュラーの名波さんとともにレギュラーを務めるBSのサッカー番組では、前園さんをゲストに迎えて進行役を務めるという、サッカー解説者の注目株だ。

「ここでも結果を残して、サブからスタメンに・・」と、番組レギュラーの座をうかがう播戸さん。前園さんに「ひとり中澤佑二ってのがいるのよ」と牽制を送られても、播戸さんは「それを上手くかいくぐりながら・・」と意欲満々。

播戸竜二 究極のプレー

最初のエントリーは、その播戸さんが登場。J1通算325試合に出場87ゴールの記録を残し、そのうち途中出場で挙げた27ゴールは歴代1位という「キング・オブ・スーパーサブ」だ。

セレッソ大阪時代の11年8月20日の清水戦、播戸さんは1点ビハインドの後半に途中出場。僅か3分で同点ゴールを奪うと、その後も立て続けに得点を決めてハットトリックを達成する。

さらに9月10日の広島戦、3点を追う状況で後半から途中出場し、またもやハットトリックを記録。途中出場で2度のハットトリックは、播戸さんしか成し遂げていないJ史上唯一の快挙だ。

播戸さんの特徴はゴールに向かう貪欲さ。闘志を前面に押し出し、どんな体勢でも得点を決めてやろうという泥臭いプレースタイルが身上。真冬でも気合いの半袖姿から、競走馬「ハンソデバンド」の名前の由来になった。

そんな播戸さん自ら選んだ【究極のワンプレー】が、ガンバ大阪時代09年1月1日の天皇杯決勝、柏レイソルとの一戦。

勝てばどちらとも初優勝となる試合は、0-0のまま延長戦に突入。その延長後半開始から、スーパーサブ播戸竜二が投入される。

チャンスが訪れたのは延長後半の11分、ゴール前の混戦から播戸さんがシュート。一度は相手DFに阻まれたボールを、気迫で押し込んで決勝点。たった一度のチャンスを逃さず、チームを優勝に導いた場面だ。

そのスーパーサブとしての極意は、「ベンチで相手を見極め、得点のイメージを持って準備すること」だそう。ということで、播戸竜二《気合いで勝負を決める男》が最初のエントリーとなった。

岡野雅行 究極のプレー

次に登場したのは、「野人」こと現ガイナーレ鳥取GMの岡野雅行さん。97年のW杯アジア第3代表決定戦で決勝ゴールを挙げ、Wカップ初出場の立役者となった快足FWだ。

日本代表に呼ばれながら、W杯アジア予選で一度も出場の機会を与えられなかった岡野さん。W杯出場を決めるイラン戦の延長戦で初めて名前を呼ばれ、あまりに重要な場面での出番に怯んでしまったという。

「背負うものが大きすぎちゃって、ワケが分からない状態」と岡野さん。最初の決定機を逃すと、2度目のチャンスは横パスで勝負を回避。岡田監督にも「何やってんだテメエ!」とめちゃくちゃ怒られ、「これで人生終わりました」となるまで追い詰められる。

再三の好機を決められず「見捨てられる」と覚悟した岡野さんだが、延長後半開始にチームメイトから「1点取ったらチャラにするから」と笑いで励まされ、スーっと緊張が溶けたとのこと。

そして延長後半の13分、中田英寿のシュートが弾かれたところを、詰めていた岡野さんが魂のスライディング。ゴールデンゴールによる歴史的名場面が生まれた。

「もう真っ白 W杯に出られる喜びより日本に帰れる喜びが大きかった」と振り返る岡野さん。その後15年以上、この試合のVTRを観ることが出来ないほどの重圧だったという。

大学時代、バスケットシューズを履いて10秒7という記録を叩き出したという脅威の野人。憧れの選手はアルゼンチンのカニージャ、彼の快足ぶりを観てプレースタイルと長髪を真似たそうだ。

そんな岡野さんの極意が、「アホになること」。アホみたいにガンガン行って、チームメイトに勇気を与えるのがスーパーサブの役割だと語る。この《日本を世界に導いた快速》が、2番目のエントリー。

一芸を極めたスーパーサブたち

お次は【日本代表スーパーサブ列伝】。元祖スーパーサブと言えば、92年のアジア杯でブレイク、W杯日本初得点の記録も持つ中山雅史。その得点をアシストした呂比須ワグナーも、記憶に残るスーパーサブだ。

「黄金世代」を率いたトルシエジャパンのスーパーサブは、天才ドリブラーの本山雅志。そしてジーコ監督が選んだスーパーサブは、大黒将志。W杯アジア予選、北朝鮮で決めた決勝ゴールは特に印象深い。

このあとクイズの園のコーナーを挟み、最後は一芸を極めたスーパーサブ達の紹介。まずはJ2栃木の柳 育崇(やすたか)選手。188㎝の長身を生かしたヘディングで、昨シーズンは途中出場で4得点を記録。そのうち3点は決勝弾という、まさに試合を決める切り札。

お次はGKのスーパーサブ。14年のW杯ブラジル大会準々決勝、オランダ vs コスタリカ戦。激闘となった試合は、延長後半のアディショナルタイムまで0-0という状況。ここでオランダのファン ファール監督は、正GKシレッソンを下げて「PKストッパー職人」のクルルを投入。

クルルはその期待に応え、コスタリカ5本すべてのコースを読み、そのうち2本を見事にセーブ。「PKストッパー職人」の本領発揮で、チームを準決勝に導く。ちなみに準決勝のアルゼンチン戦もPK戦となったが、交代枠を使い切っていたためクルルの出番はなく、敗退を喫している。

3人目は超ロングスローの使い手、元ビッセル神戸の和多田充寿さん。98年のナビスコカップでは、クロスの如きライナースローで得点をアシストしている。一芸を極めた3人のスーパーサブ、柳、クルル、和多田が3、4、5番目の【究極のプレー】にエントリーされた。

 

今回は事実上、播戸さんと岡野さんの一騎打ち。前園さんは悩みながらも、播戸さんを【スーパーサブNo.1】に決定。

選考理由は「難しい途中出場で結果を出し続けた」というもの。「2人(ハンソデバンド)で勝ちました」と播戸さんは喜びのコメント。「これでスタメンになれるかな」と、あくまで貪欲な姿勢でレギュラーの座を狙う。

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