ユーロ2020は3日までに準々決勝の4試合が行われ、ベスト4が出揃った。
まずは18年10月から連勝中のイタリアと、FIFAランキング1位のベルギーの試合。ポルトガル戦で足首を痛めたデ・ブライネは、無理を押しての出場となった。
前半31分にバレッラのシュートでイタリアが先制。44分にはインシーニェの鮮やかなミドルシュートで追加点を叩き出す。
その直後、ロレンッオが倒されベルギーがPKを獲得。これをルカクがど真ん中に決め、1点差とする。
後半に攻勢を強めるベルギー。71分にはデ・ブライネのクロスから決定的チャンスが生まれるが、詰めたルカクに合わず同点とはならなかった。
このあと両者1人ずつの負傷退場者を出す激闘。このままイタリアが2-1と勝利し、連勝記録を13に伸ばした。
スペイン対スイスの戦いは、1-1の同点で進んだ後半の77分、スイスのフロイラーが危険なタックルでレッドカード。数的有利となったスペインだが、GKヤン・ボマーの好セーブ連発に得点を防がれてしまう。
試合は延長の120分を戦ってもスコアは動かず、PK戦に突入。ここでスペインの守護神ウナイ・シモンがスイスの2本を阻止。スイスの5人目がプレッシャーからキックを上に外し、スペインが2大会ぶりのベスト4進出となった。
クロアチアとのトーナメント1回戦でトラップミスをしてオウンゴールを献上してしまったシモンだが、「マン・オブ・ザ・マッチ」の活躍で汚名を返上した。イングランド対ウクライナの試合は、FWケインが開始4分の先制点を含めて2ゴール。初戦からの連続無失点を5試合に伸ばし、イングランドが4-0の快勝を収めた。
イングランドは18年大会に続くベスト8。この好調さのままで、欧州選手権優勝を狙う。
デンマークとチェコの対戦は、勢いの止まらないデンマークが2-1の勝利。29年ぶりのベスト4進出となった。司令塔エリクセンが心停止の末に一命を取り留めたアクシデントを乗り越え、チームは加速。
好守で勝利に貢献したGKカスパー・シュマイケルは、あと2勝で父ピーター・シュマイケルに肩を並べる位置まで来た。
これで準決勝(6日と7日)の対戦は、イタリア vs スペインとイングランドvs デンマークとなった。
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