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「Mr.インクレディブル」とピクサーアニメ

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『Mr.インクレディブル』とは

ディズニー・ピクサーの最新作『インクレディブル・ファミリー』が今月から劇場公開されているが、それにあわせて14年前のシリーズ第1作『Mr.インクレディブル』がテレビ放映される。

なんて映画の宣伝みたいになってしまったが、この『Mr.インクレディブル』(04年)はスーパーヒーローを題材にして、家族の絆といういかにもアメリカ人が好きそうなテーマを扱った作品だ。

監督は『レミーのおいしいレストラン』(07年)『ミッション・インポシブル / ゴースト・プロトコル』(11年)のブラッド・バード。日本語吹き替え版の出演は、三浦友和、黒木瞳、綾瀬はるか他。

ピクサーアニメのハイクオリティー

ヒーローとしての活躍を封じられたインクレディブル夫婦と子供たちは、普通の生活を送るうちにそれぞれに問題を抱えるようになっていた。

そこへ彼らを敵視する悪役バディによって策を巡らされ、弱みにつけ込まれた家族は分裂の危機を迎えてしまう。そしてバディの思惑通り悪事が進むかに見えたとき、危機を乗り越えたヒーロー一家が絆を取り戻す。

再生した一家が、能力の覚醒した子供たちと反撃に転じる場面のカタルシスから、その後に続く当時最高の技術で描いたスピード感あふれ迫力に満ちた攻防戦は、観客に映画的興奮を覚えさせる。

一見CGアニメとスーパーヒーローは親和性が高いように感じるが、アメリカでは青少年映画への規制が厳しく、その暴力表現と性的描写はかなり問題視されたようだ。(ただし規制の緩い日本のアニメからすると、どこが問題か分からないレベル)従来のピクサーアニメより、大人が楽しめるように作られている意欲作だ。

ピクサー映画が好きなのは娯楽作品として徹底されているところだ。ストーリーやキャラクター造形や質感のある描画など、多数のスタッフが細部に渡ってアイデアを出し合い納得するまで作り直す。『Mr.インクレディブル』に登場するキャラクターたちはストーリーに合わせ上手く考えられていて、本当に感心する。

巨額な制作費の力で出来るのかもしれないが、妥協を許さないアメリカ人の執着心もたいしたものだ。ピクサーが水準の高い娯楽作品をつくり続けるゆえんである。

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