京都・城陽CCで行われた男子ゴルフ、パナソニックオープンの最終日。首位と1打差の4位でスタートした日体大3年生の中島啓太選手が、通算18アンダーで並んだ長野竜太郎とのプレーオフを1ホール目で制し、アマチュア優勝を成し遂げた。
国内ツアーのアマチュア優勝は、2019年11月の三井住友VISA太平洋マスターズの金谷拓実以来、史上5人目(1973年ツアー制度施行後の)の快挙。他のアマチュア優勝者には、80年の倉本昌弘、07年の石川遼、11年の松山英樹と蒼々たるメンバーが名を連ねている。
中島選手はパー3を除く14ホールで、4日間ドライバーを握り続けるというスケールの大きなプレーを展開。フェアウェーを外すことも多かったが、卓越したリカバリーとパットの技術でスコアをまとめた。
18番ホールを舞台にしたプレーオフの1ホール目のウィングパットは僅か50㎝だったが、震える手を懸命に抑えながら沈めて優勝を決めた。
中島選手は埼玉県出身。テレビでタイガー・ウッズの雄姿を見て6歳の時にゴルフを始め、18年にアジア大会に優勝するなどナショナルチームで活躍。今年8月にはアマ世界一の称号マコーマックメダルを受賞し、来年の全米OPと全英OPの出場権を得た。
今回ドライバーに拘り続けたのも、米マスターズの出場権が与えられる11月のアジア・パシフィック・アマチュア選手権に備えてのもの。まさに、日本男子ゴルフ界の次代を担うような大器が現れたと言えるだろう。
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