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「サッカーの園 ~究極のワンプレー~」ペナルティーキック

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10.97mの戦い

究極のワンプレーを選ぶBS1『サッカーの園』、今回のテーマは【ペナルティーキック】。それは天国か地獄かのプレッシャーが襲う、10.97mの戦いだ。

スタジオにはPK26ゴール(J1歴代3位)の福田正博さん、そして通算PK13ゴールの佐藤寿人さんと、前回に続いての女性ゲスト、笹木かおりさんを招いてその奥義を語る内容。

JリーグではPKを蹴ったことがなかったという前園さん。そこで番組は鹿児島実業時代のPK戦のVTRを用意するも、そこで一番目立ったのは特徴的な角刈りという、いつものオトボケぶり。さすが前園さん、オイシイ素材をいっぱい持ってるな。

遠藤保仁のコロコロPK

最初のノミネートは、J1歴代最多PK数(31ゴール)を誇る遠藤保仁選手。あの一世を風靡した “コロコロPK” で、89%という驚異の成功率を誇る。

その極意は「強いパスを蹴るというイメージでゴール隅を狙う」、「キーパーのすねの傾むいた方向を見て、逆に蹴る」というもの。

遠藤選手と対峙したGK権田修一選手は、プレッシャーの掛かるときでも決して自分のペースを崩さないあのメンタルの強さが、高い成功率に繋がっていると証言。

その【究極のプレー】が、06年のガンバ大阪 vs 鹿島の試合。同点のロスタイムにガンバがPKを獲得、遠藤選手は相手GKの「スネの角度を見極め」、軸足を踏み込んだ瞬間に逆方向へ蹴ってゴールを決めた場面だ。

福田正博の得点王を決めたPK

続いてのエントリーはゲストの福田さん。95年に日本人初のJリーグ得点王を獲得、その時の32点中、14点がPKによるものだったとのこと。

エリア内でドリブルを仕掛け、倒されてファールを誘うというパターンで、J1通算91得点のうち29%にあたる26点をPKで稼いだという。

その【究極のプレー】が、得点王を獲った95年のリーグ最終節、浦和 vs 横浜フリューゲルスの試合。ここまでスキラッチと31点で並んでいた福田さん。何度も得点チャンスを逃し続けた後半の30分、岡野がエリア内で倒されPKを獲得し、絶好のチャンスが巡ってきた。

ボールをセットした福田さんは、GKの逆を突いて左側へゴール。これで単独となる得点王を決めた。だがいつもは「ストレートなPK職人」として右側に蹴ると決めていたが、この場面だけ単独タイトル欲しさに逆へ蹴ってしまい、今でも悔いが残っているとのこと。

権田修一のPKストップ

3番目にはサンフレッチェ広島時代の佐藤さんと槙野選手による「トリックPK」がエントリー。そしてゲストの佐藤さんが4番目に選んだのは、GKとして25.9%(J1平均14%)の驚異のPK阻止率を誇るという、日本を代表するPKストッパー、権田選手のプレー。

その権田選手の極意は「跳ぶ方向を決めない」、そして「跳ぶ逆方向にステップを踏まないこと」というもの。

14年のFC東京 vs 広島の試合では、キッカーの佐藤さんが「決まった」と思ったシュートを横っ飛びでナイスセーブ。この「ステップにこだわる」権田さんのプレーで、PKストッパーとしての本領を発揮した場面だ。

阿部勇樹の失敗しないPK

5番目のエントリーは、通算21本のPKを蹴って成功率は100%を誇るという、「失敗しない男」こと阿部勇樹選手。

その極意は「キーパーとの駆け引き」。阿部選手は助走で一旦止まってフェイクを入れ、「ひとり時間差攻撃」でタイミングをずらしてゴール。そういった仕掛けが驚異のPK成功率100%を生んでいるという。

その【究極のワンプレー】が、14年の鳥栖 vs 浦和の試合。最初から左へ蹴ると決めていた阿部選手、鳥栖GK林彰洋選手にコースを読まれるも、蹴る瞬間手の届かないギリギリを狙ってシュート成功。駆け引きだけではなく、その技術の高さが生んだ会心のPKだ。

川口能活、伝説のPK戦

最後は、東京五輪で日本代表GKコーチを務めた川口能活さんの伝説のプレー、「04年アジアカップ準々決勝・日本 vs ヨルダン戦」が6番目にエントリー。その詳細はNHKの番組「前園と川口が明かす2つの秘話」でも語られていたので、ここでは割愛。

そしてこの6つのエントリーの中で選考委員長の前園さんが選んだ【究極のワンプレー】は、「優しい目で失敗しない」阿部選手のPK。

今回、スタジオゲスト福田さんへの忖度はなし。福田さんはJ1歴代3位の23PKを決めているとはいえ、Jリーグ平均の82.4%(2020年)を下回る76%の決定率じゃあ選べないよね。

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