女子ゴルフツアーの今季最終戦、ツアー選手権リコー杯・ファイナルラウンドが28日に行なわれ、25歳の三ヶ島かな が前日からの首位を守り、ツアー初優勝をメジャー大会で飾った。
注目された賞金女王争いは、前日から1打伸ばした稲見萌寧が9位となり、今大会優勝を逃した古江彩佳をかわして栄光に輝いている。
3打差の1位でスタートした三ヶ島は、1番で8mを沈めてのバーディ発進。15番では第2打がバンカーで目玉となる不運に見舞われたものの、ボギーで切り抜けると16番、17番で連続バーディー。一度も首位を譲ることなく逃げ切り優勝となった。
優勝を争いをした古江は、19年の富士通レディースで当時アマチュアだった彼女と最終組で廻り、逆転優勝を許してしまったという因縁の相手。今回は強い気持ちで勢いのある古江を退け、2年前の雪辱を果たした。
賞金女王を争う稲見は、13番でボギーを叩き17位に後退するも、17番で取り返して11位(この時点)フィニッシュ。古江が逆転の賞金女王になるには、優勝が絶対条件となった。
13番までに2つスコアを伸ばし、首位の三ヶ島に2打差と迫るが、14番で80㎝のパーパットを外して後退。16番でもボギーを叩き、苦しい状況となってしまった。
18番で最後の望みを懸けた長いバーディパットも決まらず、申・ジエと並ぶ3位タイでフィニッシュ。目標とした賞金女王には約845万円届かなかった。それでも海外ツアーのポイントを合わせたメルセデスランキングでは堂々の1位。3年のツアーシード権を得ている。
一方今シーズン9勝を挙げた(20-21年統合シーズン)稲見は、尊敬する不動祐理のシーズン10勝に1つ及ばなかったが、22歳122日の賞金女王は07年の上田桃子に続く史上2位。腰痛に苦しみながらも、東京五輪の銀メダルに続く栄冠に輝いた。
毎年のように若く強い選手が現れる女子ゴルフツアー、来季も熱い戦いが繰り広げられそうだ。
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