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「千鳥のスポーツ立志伝」大久保嘉人

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クセの強い元Jリーガー

『千鳥のスポーツ立志伝』、今回のゲストは昨年セレッソ大阪で現役を引退したばかりの元Jリーガー・大久保嘉人さん。

J1で歴代最多の191ゴールを記録。またJリーグで唯一3年連続得点王に輝いた、日本最高のストライカーだ。その輝かしい実績の一方、闘争心が前に出すぎるプレーでピッチを大暴れ、受けたイエローカードも104枚と歴代1位を誇る。

そんな元Jリーガー・大久保嘉人さんスタジオに迎え、千鳥の二人がゲストの “クセ強よ” を徹底解剖する内容。

技のクセ「マジシャンストライカー」

まず深掘りするのは “技のクセ”、そのキーワードは「マジシャンストライカー」。

大久保さんは01年にJリーグデビュー、以降21年に及ぶプロ生活で重ねたJ1通算得点は歴代最多の191。その記録にはある “マジック” があったとのこと。

それを教えてくれるのは、川崎フロンターレでチームメイトだった中村憲剛さん。味方がシュートを打った場面で相手DFの足が止まる中、大久保さん一人が裏に回り込んでシュート。一瞬で消えたかと思うと突然ゴール前に現れ、見事に得点を決めるプレーが “マジック” だと解説。

体が小さかったため、長崎の国見中・高時代から「どうハンデを克服してゴールを奪うか」を考えてプレーしてきたという大久保さん。必殺の「裏拳」は故・小嶺忠敏監督に禁じられたものの、工夫を重ねて全国高校選手権では得点王の活躍で優勝に貢献。プロ3年目には、日本人最多の16得点を挙げてトップストライカーとなった。

しかし07年に移籍したヴィッセル神戸(ドイツ移籍のあと09年に復帰)では、チーム事情で中盤を任され、攻守に奔走するもゴールからは遠ざかってしまう。12年には神戸がJ2へ降格し、チームから放出された大久保さんは、復活を懸けて川崎に移籍する。

当時の風間八宏監督に「FWは無駄に動くな」と教えられた大久保さん。前線で待ち構えながら、チャンスにトップスピードでゴール前に飛び込む “マジック” プレーをモノにした。

中村さんが語るもう一つの “マジック” が、相手キーパーの裏をかく「カミソリシュート」。あらぬ方向に曲がる強烈なドライブシュートを会得したことで、史上初となる3年連続得点王の偉業を成した。

野性的にプレーしているように見えて、実は工夫とサッカーIQでゴールを量産した大久保さんのスゴ技でした。

キャラのクセ「ヤンチャで愛される男」

続いては “キャラのクセ”、そのキーワードは「ヤンチャで愛される男」。

受けたイエローカードでもJ1歴代最多となる104枚の記録を持つ大久保さん。時には審判にも噛みつき、付いたあだ名は「ピッチの暴れん坊」だ。

その暴れん坊ぶりを教えてくれるのは、06年W杯の3位決定戦で主審を任された名レフェリー・上川徹さん。大久保さんには7試合で4枚のイエローカードを出し、「とっても大変でした」と証言。

ルーキーの年にはデビューゴールを決めたあと、相手選手に頭突きを喰らわせて一発退場。さっそくヤンチャぶりを発揮した。それでも上川さんは、「彼のように感情をストレートに表す選手が少なくなったのは寂しい」とコメント。

それに大久保さんは、「すごく(迷惑をかけた)自覚はあったので、引退会見で審判団に謝った」と反省の弁。

そんな大久保さんの持つ熱いエネルギーを、プラス方面に引き出したのが風間監督。前半は足の痛みでプレーの精彩を欠くも、「大丈夫です」と強がる大久保さんに、監督は「じゃあ やれよ」と挑発。大久保さんはペットボトルを叩きつけて感情を爆発させ、後半は闘志みなぎるプレーで2得点。6分で試合をひっくり返し、チームに勝利をもたらした。

スタジオの大久保さんは「自分のエネルギーの出し方を分かっていた。風間さんでなければフロンターレに居られなかった」と感謝の言葉。

目指していた200ゴールについては、「退場がなければ簡単に達成していた。でもそれが、大久保嘉人なんで」と後悔はなさそう。

立志のクセ「ヨシト! ヒーローになれ!!」

最後は “立志のクセ”、そのキーワードは「ヨシト! ヒーローになれ!!」。

父・克博さんは実業団の元バレーボール選手。大久保さんが国見へサッカー留学したのも、Jリーガーになれたのも、息子の夢を叶えたいという父の支援があったから。「ヒーローになれ」というのは克博さんの言葉だ。

その教えにより、Jリーグだけではなくアテネ五輪や2度のW杯にも頼れるストライカーとして活躍。だが一昨年の20年シーズンは、怪我の影響もありプロ入り初の(ドイツ時代を除く)無得点。さすがの大久保さんも「引退」の文字がよぎったとのこと。

しかし4人の息子の応援を受け奮起。子供たちのヒーローになるべく、38歳の体に鞭打ってトレーニングによる肉体改造を行なう。

苛酷なメニューを乗り越え、体のキレを取り戻した大久保さんは、21年の開幕戦で1年3ヶ月ぶりのゴールを記録。2度の故障に苦しみながらもシーズンを戦い、6得点を重ねた。

通算200得点には届かなかったものの、ベストを尽くしてプロ生活をまっとう。「最高のサッカー人生でした」と、胸を張って言える引退となった。

これからはタレント業への進出も伺う様子の大久保さん。次は “イエローカード” というテーマで、前園さんの『サッカー園』にも出演しそう。

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