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第94回 米アカデミー賞 ノミネート作品発表

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『ドライブ・マイ・カー』が4部門にノミネート

日本時間の8日、第94回 米アカデミー賞の各部門ノミネートが発表された。

もちろん注目されるのは、日本映画として初めて作品賞候補となった濱口竜助監督の『ドライブ・マイ・カー』。監督賞、脚色賞、国際長編映画賞と合わせて4部門にノミネートの快挙だ。なお日本人の監督賞ノミネートは『砂の女』(64年)の勅使河原宏、『乱』(85年)の黒澤明以来3人目である。

『ドライブ・マイ・カー』は近年アカデミー会員のグローバル化、オープン化の流れに乗り、メキシコ映画『ROMA/ローマ』(18年、アルフォンソ・キュアロン監督)、韓国映画『パラサイト 半地下の家族』(19年、ボン・ジュノ監督)に続く非英語作品ノミネートとなった。

その他にも、今回の作品賞にノミネートされた10作品を簡単に紹介。

『パワー・オブ・ザ・ドッグ』                  Netflix配信
監督:ジェーン・カンピオン  出演:ベネディクト・カンバーバッチ、キルステン・ダンスト、コディー・スミット・マクフィー他
【ノミネート対象部門】 作品賞、監督賞、主演男優賞、助演男優賞、助演女優賞、脚色賞、撮影賞、作曲賞、編集賞、音響賞、美術賞
1920年代のアメリカ・モンタナ州を舞台に、独善的な牧場主との緊張した家族関係を描いたヒューマンドラマ。Netflix映画として初めて作品賞を受賞するのでは、との評判が高い。                                     『ピアノ・レッスン』(93年)でカンヌ国際映画祭パルムドールに輝いたジェーン・カンピオンが去年のクロエ・ジャオに続く女性2人目の監督賞を狙う。また偏屈な牧場主を演じたカンバーバッチも主演男優賞の有力候補。

『ベルファスト』                  パルコ ユニバーサル映画
監督:ケネス・ブラナー  出演:カトリーナ・バルフ、ジュディ・デンチ他
【ノミネート対象部門】 作品賞、監督賞、助演男優賞、助演女優賞、脚本賞、歌曲賞、音響賞
シェイクスピア劇の映画で知られる、ケネス・ブラナー監督による半自伝的なモノクロ作品。ベルファストとは監督の故郷、北アイルランドの首都の名前である。           騒乱やテロに揺れる60年代北アイルランドを背景に、少年の成長や家族の絆を描く物語となっている。

『ドリームプラン』                ワーナー・ブラザース映画
監督:レイナルド・マーカス・グリーン  出演:ウィル・スミス、ティモシー・ホワイト、トレバー・ホワイト他
【ノミネート対象部門】 作品賞、主演男優賞、助演女優賞、脚本賞、編集賞、歌曲賞
テニス界のスーパーシスター、ウィリアムズ姉妹をトッププレイヤーにした父親、リチャード・ウィリアムズの物語。                                 テニスは全くの素人という父親がコーチとなり、二人の娘をテニス界の女王に育てるという、実話をもとにしたアメリカンドリームの娯楽作。父親を演じたウィル・スミスは、主演男優賞の最有力候補。

『リコリス・ピザ』                        MGM配給
監督:ポール・トーマス・アンダーソン  出演:アラナ・ハイム、クーパー・ホフマン、ショーン・ペン、ブラッドリー・クーパー他
【ノミネート対象部門】 作品賞、監督賞、脚本賞
『ブギーナイツ』(97年)、『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』(07年)などで知られる名匠、ポール・トーマス・アンダーソン監督の最新作。1970年代のカルフォルニアを舞台にした青春コメディだ。主演のアラナ・ハイムとクーパー・ホフマンは、俳優としては新人。

『ウェスト・サイド・ストーリー』           20世紀フォックス映画
監督:スティーブン・スピルバーグ  出演:アンセル・エルゴート、レイチェル・セグラー、アリアナ・デボーズ他
【ノミネート対象部門】 作品賞、監督賞、助演女優賞、撮影賞、衣装賞、音響賞、美術賞
巨匠スティーブン・スピルバーグ監督初のミュージカル作品。第34回アカデミー賞で作品賞ほか10部門を独占した名作、『ウェスト・サイド物語』(61年、ロバート・ワイズ監督)のリメイクでもある。                                      スピルバーグ監督はオリジナルを彩った名ナンバーを、最高の演出と映像技術で現代に蘇らせ、アメリカ社会の分断も描き出した。主演は『ベイビー・ドライバー』(17年、エドガー・ライト監督)のアンセル・エルゴート。ヒロインを演じるレイチェル・セグラーは新人。

 

『コーダ あいのうた』                     ギャガ配給
監督:シアン・ヘダー  出演:エミリア・ジョーンズ、フェルディア・ウォルシュ=ピーロ他
【ノミネート対象部門】 作品賞、助演男優賞、脚色賞
フランス映画『エール!』(14年、エリック・ラルティゴ監督)のハリウッドリメイク。耳の聞こえない一家(両親と兄)の中で育った健常者の少女が、家族とぶつかりながらも助け合い、歌手の夢を叶えようとする感動の物語。主演エミリア・ジョーンズの家族を演じる3人は、実際に耳の聞こえない俳優たちである。

『DUNE / デューン 砂の惑星』          ワーナーブラザース映画
監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ  出演:ティモシー・シャラメ、レベッカ・ファーガソン、オスカー・アイザック、ジョシュ・ブローリン、ハビエル・バルデム他
【ノミネート対象部門】 作品賞、脚色賞、視覚効果賞、撮影賞、作曲賞、編集賞、美術賞、衣装賞、メイク&ヘア賞
フランク・ハーバート原作による伝説的SFシリーズ第1作『砂の惑星』の緻密な世界観を、『ブレードランナー 2049』(17年)のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が圧倒的な映像美で描いた作品。84年には奇才デヴィッド・リンチ監督によって映画化されている。主演は、妖しい美しさが魅力のイケメン俳優ティモシー・シャラメ。

『ドライブ・マイ・カー』               ビターズ・エンド配給
監督:濱口竜助  出演:西島秀俊、三浦透子、岡田将生、霧島れいか他
【ノミネート対象部門】 作品賞、監督賞、脚色賞、国際長編映画賞
村上春樹の同名短編小説を、監督の濱口竜助が上映3時間の話に膨らませて映画化。カンヌ国際映画祭の脚本賞など、国内外で様々な映画賞に輝き注目された。               妻を失い虚無感を抱く主人公が、無表情な女性ドライバーと出会い新たな一歩を踏み出す物語。日本映画としては『おくりびと』(08年、滝田洋二郎監督)以来の国際長編映画賞(当時は外国語映画賞)受賞が有力視されるが、作品賞受賞は難しそう。

『ドント・ルック・アップ』                   Netflix配信
監督:アダム・マッケイ  出演:レオナルド・ディカプリオ、ジェニファー・ローレンス、ケイト・ブランシェット、メリル・ストリープ他
【ノミネート対象部門】 作品賞、脚本賞、編集賞、作曲賞
ディカプリオら豪華キャストによるブラックコメディ。監督は『マネー・ショート 華麗なる大逆転』(15年)『バイス』(18年)のアダム・マッケイ。                 落ちこぼれの天文学者が教え子の女子学生と共に、地球へと近づく巨大彗星を発見。人類存亡の危機を察知する二人だが、さらなる人物の登場により事態は混迷を深めていく。SNSに翻弄される現代社会を皮肉ったSF風刺劇。

『ナイトメア・アリー』              ウォルト・ディズニー映画
監督:ギレルモ・デル・トロ  出演:ブラッドリー・クーパー、ケイト・ブランシェット、トニ・コルレット、ウィレム・デフォー他
【ノミネート対象部門】 作品賞、撮影賞、美術賞、衣装賞
メキシコの異才、ギレルモ・デル・トロ監督によるサスペンス・ノワール映画。ギレルモ作品ではオスカーを獲得した『シェイプ・オブ・ウォーター』(17年)以来の作品賞ノミネートとなった。                                         ショウビジネス界での成功を目指す青年と、謎めいた女性精神科医を中心に物語が展開。人間心理に潜む不安を、ギレルモ監督が巧みにあぶり出していく。

 

他にも、ハビエル・バルデム『愛すべき夫妻の秘密』、アンドリュー・ガーフィールド『チック、チック…ブーン!』、デンゼル・ワシントン『マクベス』らが主演男優賞。オリヴィア・コールマン『ロスト・ドーター』、ペネロペ・クルス『パラレル・マザース』、ニコール・キッドマン『愛すべき夫妻の秘密』らが主演女優賞にノミネートされている。

アカデミー賞の発表と授与式は、日本時間3月28日にロサンゼルスのドルビーシアターで行なわれる。形式はコロナ禍前のように会場へゲストを招き、司会を立てて進行する予定だ。

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