女子ゴルフツアー2022年の開幕戦、ダイキン・オーキッド・レディース最終日が6日に沖縄県・琉球GCで行なわれ、首位と5打差の8位でスタートした西郷真央がベストスコアを叩き出して逆転勝利。シルバーコレクターの称号を返上し、悲願の初優勝を飾った。
首位の10アンダーでスタートしたのは、2季連続開幕戦優勝を狙う渡辺彩香。3番のバーディーで黄アルムをかわし単独首位に立ったものの、16番のパー3では決して難しくないアプローチを寄せきれずボギー。この時点で西郷に首位の座を明け渡してしまう。
さらに続く17番のパー4はティーショットを力んでしまい、ボールは左の池へ。ここからプレーが乱れてダブルボギー。最後は首位に3打差の7位フィニッシュと、残念な結果に終わってしまった。
一方8位スタートの西郷は、正確なショットでピン側につけ前半を3バーディ。優勝争いに参戦した。インの12番でこの日初めてのボギーを叩くも、13番ですぐに取り返し。16番で8m、17番で7mと長いパットを沈め、渡辺を抜いてついに首位に立つ。
最終18番のパー5は、1年前の試合でセカンドショットを左の林へ打ち込み、優勝戦線から脱落したという苦い思いを残したホール。その記憶が影響したのか、西郷はセカンドショットを左に引っかけボールはガードバンカーへ。
バンカーに入ったボールはアゴの近くに止まり、ピンに向かって直接打てないというピンチの状況。西郷は優勝への正念場を迎える。
ここで3打目を確実に左ラフへ打ち出し、4打目を絶妙なアプローチで寄せてナイスパーセーブ。2位に2打差をつけてのフィニッシュとなり、優勝を確実にして後続を待った。
そして2打差で追う西村優菜が、18番の第3打を寄せることも出来ず西郷の優勝が決定。昨季7度の2位で勝利を逃し続けたが、ついに悲願の初優勝となった。
この勝利で、通算獲得賞金2億円の大台に達した西郷。宮里藍の20歳105日に続く、史上2位(20歳149日)の年少記録を達成。
西郷は笹生優花と同じ【新世紀世代】。古江彩佳、西村優菜らの【ミレニアム世代】、稲見萌寧の【谷間世代】、畑岡奈佐、渋野日向子らの【黄金世代】と、若きヒロインたちが続出する女子ツアーの快進撃が止まらない。
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