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米俳優 ウィリアム・ハートさん死去

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アカデミー主演賞俳優

映画『蜘蛛女のキス』でアカデミー主演男優賞を受賞した米俳優のウィリアム・ハートさんが13日、オレゴン州ポートランドの自宅で死去した。享年71歳。

米報道では自然死と伝えられているが、18年に末期の前立腺がんを公表し、その後も仕事を続けていた。

息子のウィルさんからは「彼は家族にみとられ、安らかな眠りにつきました」との声明が発表されている。

演技派としてのキャリア

ハートさんは1950年3月20日生まれの首都ワシントン出身。アメリカ合衆国国務省勤務の父親が国連理事に転籍し、その仕事の関係で少年時代は南太平洋地域を転々としたという。

ボストンのタフツ大学に進学し論理学を専攻したが、在学中に演劇への興味が強まり、演技勉強のため中退してロンドンへ渡航。次いでニューヨークのジュリアード音楽院で3年間演劇を学んだ。

卒業後オレゴン州アシュランドで初舞台を踏み、70年代半ばからはニューヨークの舞台に進出。77年の『わが人生』でオビー賞を受賞している。

79年のSF作品『アルタード・ステーツ/未知への挑戦』(ケン・ラッセル監督)で主役として映画デビューを果たすと、81年のサスペンス劇『目撃者』(ピータ・イエーツ監督)『白いドレスの女』(ローレンス・カスダン監督)などで頭角を現していった。

そして85年には、東京国際映画際で初上映された米・ブラジル合作映画『蜘蛛女のキス』の同性愛者役が評価され、アカデミー主演男優賞を受賞。カンヌ国際映画祭の最優秀男優賞も受賞した。

複雑で繊細な内面を持つインテリ役を得意とし、その後も『愛は静けさの中に』(86年)『ブロードキャスト・ニュース』(87年、ジェームズ・L・ブルックス監督)で主演賞にノミネート。05年『ヒストリー・オブ・バイオレンス』(デヴィッド・クローネンバーグ監督)では、10分足らずの出演ながら助演男優賞候補となるなど、演技派として鳴らした。

近年は「マーベル・シネマティック・ユニバース」の、ヒーローに否定的な “ロス米国務長官” 役にキャスティングされ『アベンジャーズ』シリーズなどに出演していた。

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