スポンサーリンク
スポンサーリンク

映画評論家 佐藤忠男さん死去

スポンサーリンク
スポンサーリンク
日本を代表する映画評論家

日本を代表する映画評論家で、日本映画大学名誉学長の佐藤忠男(本名、飯利いいり忠男)さんが17日午後6時40分、胆のうガンのため死去した。享年91歳だった。

佐藤さんは1930(昭和5)年10月6日生まれの新潟県新潟市出身。日本電信電話公社(現NTTグループ)で働きながら定時制高校を卒業。映画誌への投稿で注目され、上京後に評論家として活躍する。その後は雑誌「映画評論」「理想の化学」の編集長を務めた。

映画界への大きな貢献

56年、初の評論集「日本の映画」を刊行し、キネマ旬報賞を受賞。国内外の映画を体系的に取り上げた「小津安二郎の芸術」「黒澤明の世界」「溝口健二の世界」など多くの著書を発表する。96年、原稿用紙4000枚から成る「日本映画史」(全4巻)を上梓。これにより芸術選奨文部大臣賞、スポニチ文化芸術大賞優秀賞などを受賞した。

鋭い分析と平易な文章を持ち味とする評論で高く評価されたほか、アジア・アフリカ映画を中心にした世界の優秀な外国映画を発掘・紹介に大きな役割を果たしている。

また「アジアフォーカス・福岡国際映画際」などを企画し、ディレクターを16年間務めるなど、映画全般に幅広く貢献した。

96年に日本映画学校の校長となり、日本映画大学に改組した2011年に初代学長へ就任。17年に名誉学長となるまで後進の育成に尽力した。

02年に勲四等旭日小綬章、03年にフランス芸術文化勲章シュバリエを受章。そのほか韓国の文化勲章も受け、19年には文化功労賞に選ばれている。

コメント

タイトルとURLをコピーしました