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映画監督の青山真治さん 死去

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国際映画際の常連

『EUREKA ユリイカ』『共喰い』など、人間性の崩壊や回復などをテーマにした映画で海外でも高く評価された映画監督の青山真治さんが21日、頸部けいぶ食道ガンのため死去した。

昨年春にガンが見つかり、手術などは行なわず通院して治療を続けていたが、今年撮影予定だった新作映画の準備を進めておりしばらく元気な様子だったという。

だが今年に入って体調を崩し入院。その後容体が急変し、病院に駆けつけた妻で女優の とよた真帆さんは、自身のサイトで「最期は眠るように息を引き取りました」と報告を行なっている。享年57歳だった。

代表作に『EUREKA ユリイカ』など

青山さんは1964年7月13日生まれ、福岡県北九州市出身。立教大学在学中に映画評論家の蓮実重彦さんに師事し、8㍉映画を撮り始めた。

卒業後の95年にVシネマ『教科書にないッ!』で監督デビュー。翌96年、浅野忠信さんを主演に虚無的な人間関係を描いた、初の劇場用長編映画『Helpless』で注目を浴びる。

2000年にはバスの乗っ取り事件を題材に、事件で傷を負った人間の再生を描く『EUREKA ユリイカ』を発表。役所広司さん主演で上映3時間37分の白黒映画は、カンヌ国際映画祭で国際批評家連盟賞を受賞。さらに同作を小説化し、01年に三島由紀夫賞を受賞した。

その他にも、07年の『サッド ヴァケイション』をヴェネチア国際映画際に出品。11年には『東京公園』でロカルノ国際映画歳の金獅子賞を受賞するなど、世界的な評価を得る。

妻の とよた真帆さんとは、カンヌのコンペティション部門に選出された01年『月の沙漠』でヒロインに起用したことから、仲を深めて02年7月に結婚。ドラマや舞台の演出も手がけ、多摩美術大や京都造形芸術大で教壇に立っている。

13年には田中慎弥さんの芥川賞受賞作『共喰い』を映画化して話題となり、20年には7年ぶりの映画作品となる『空に住む』を発表。これが遺作となった。

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