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名脇役 山本圭さん死去

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芸能一家の次男

映画『戦争と人間』『新幹線大爆破』、テレビドラマ『若者たち』『ひとつ屋根の下』など、名脇役として活躍した俳優の山本圭さんが、3月31日に肺炎で亡くなったことが伝えられた。享年81歳。

山本圭さんは1940年生まれの大阪府出身。『真空地帯』『白い巨塔』『あゝ野麦峠』などを手がけた社会派監督、山本薩夫を叔父に持ち、兄のがく(85)、弟のせん(79)も俳優として有名。末妹もいっとき民芸で学ぶなど、芸能一家として知られた。

妻は囲碁棋士だった小川誠子(19年没、享年68)さん。指導碁を通じて77年に結婚し、11差婚が当時話題となった。

演技派の名脇役

大学卒業後、兄の後を追うように俳優座養成所の12期生となり、62年に叔父薩夫の監督する『乳房を抱く娘たち』で映画デビュー。同年にエランドール新人賞を受賞する。

66年にはフジテレビの青春ドラマ『若者たち』に出演。両親を亡くしながらたくましく生きる5人兄妹の物語で、圭さんは理屈っぽい三男役を好演し脚光を浴びた。

好評を博した『若者たち』は、ドラマ終了後に映画版の3作品が製作され、67年には同作品で毎日映画コンクールの助演男優賞を受賞している。

93年には、大ヒットドラマ『ひとつ屋根の下』に主人公家族を温かく見守る医師役として出演。その他NHK大河『八重の桜』『功名が辻』など、多くのドラマで活躍。名バイブレーターとして、硬骨な役と親しみやすいキャラクターを演じわけた。最近ではテレビ朝日の『やすらぎの刻~道』(19-20年)で姿を見せていた。

映画でも『戦争と人間 第二部』(71年、山本薩夫監督)『新幹線大爆破』(75年、佐藤純弥監督)『鬼龍院花子の生涯』(82年、五社英雄監督)などのヒット作・話題作に出演。体制に抗うインテリ左翼をはまり役とした。

また舞台俳優としても知られ、シェークスピアの『ハムレット』『リア王』などに出演。78年の『お気に召すまま』93年の『リチャード3世』では女性に扮している。

 

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