USLPGAツアーのメジャー大会、全米女子プロ選手権2022の最終ラウンドが26日にメリーランド州コングレッショナルCCで行なわれ、初日から首位の田仁智(韓国)が通算5アンダーでの逃げ切り優勝を果した。
2位に3打差をつけて最終ラウンドをスタートした田仁智だが、強風の影響もあり前半だけで4つスコアを落とし、アメリカのレキシー・トンプソンに一時逆転を許してしまう。
しかし16番のバーディーで首位に並び、17番ではトンプソンがボギーを叩いて逆転。このまま田仁智が逃げ切って、18年「KEBハナバンク選手権」以来4シーズンぶりの勝利をメジャー優勝で飾った。
「スランプの間はゴルフを辞めたいと思った。自分を誇りに思う」と涙でインタビューに答えた田仁智は、米国で手にした4つの優勝のうちメジャー大会は3勝目。16年の「エビアン選手権」に続くビッグタイトル獲得である。韓国ナショナル大会のほか15年の日本女子オープも制しており、“メジャーハンター” の面目躍如となった。
一方、惜しくも優勝を逃したかに見えたレキシー・トンプソンだが、17番、18番で規定時間を越えたとされ、「スロープレー」が宣告されて同伴のチェ・ヘジンとともに罰金処分。泣きっ面に蜂の結果だった。
35位のインスタートとなった畑岡奈佐は、この日のベストスコアとなる69を叩き出して通算1アンダーの5位へ浮上。今季メジャー3戦目で初のトップテン入りを果した。
西郷真央は体調不良でキャディが交代するというアクシデントに見舞われるも、最終日をイーブンパーで回り通算4オーバーの30位タイ。難コースでのパープレーで手応えを得たよう。
また12位スタートの笹生優花は、最終日77とスコアを崩してしまい、西郷と同じ30位タイに終わっている。
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