サッカー2022東アジアE-1選手権が19日に開幕。男女それぞれの1試合で大会がスタートした。
まず行なわれたのは日本女子代表 vs 韓国女子代表の試合。日本にとっては、2月に行なわれた女子アジア杯でボールを支配して1点をリードしながら、終盤に失点して引き分けてしまうという苦い思いが残る相手だ。
先発はGK田中桃子、CB高橋はな、乗松瑠華、右SB清水梨紗、左SB宝田沙織、ボランチに林穂之香、長野風花、中盤右に成宮唯、左に宮澤ひなた、トップ下に猶本光、ワントップに植木理子といったメンバー。キャプテンマークは清水が巻いた。
前半32分、猶本のパスに抜け出した成宮の折り返しから宮澤が先制点。このあと韓国の反撃を凌ぎ続けるが、後半59分に池笑然のゴールで追いつかれてしまう。
だがその6分後、自陣から駆け上がった長野が右サイドを突破した植木の折り返しに合わせて決勝弾。日本が2-1の勝利で初戦を飾った。
5月に両足首の手術を受けた岩渕真奈に代わり、10番を背負った長野選手はこれが代表初ゴール。得点だけではなく、あちこちに顔を出す働きで勝利に貢献。なでしこのレギュラー争いに名乗りを挙げた。
同日夜には日本男子代表 vs 香港代表の試合。日本のラインナップはGK鈴木彩艶、CB谷口彰悟、畠中慎之輔、右SB山根視来、左SB杉岡大暉、ボランチ岩田智輝、藤田譲瑠チマ、トップ下に西村拓真、中盤右に水沼宏太、中盤左に相馬勇紀、ワントップに町野修斗という4-2-3-1の布陣。水沼選手はJ発足後の日本代表で初の親子出場となった。
開始早々の2分にゴール正面でFKのチャンスを得ると、これを相馬が狙い澄ましたシュートで左隅に叩き込んで先制。森保ジャパンでの直接FKによる得点は、18年11月の親善試合キルギス戦と19年11月のW杯予選の同国戦でともに原口元気選手が決めて以来、3点目となった。とにかくその記憶もないほど、久しぶりのセットプレーによる得点だった。
このあと日本は香港との実力差を見せつけ、相馬、町田、西村がそれぞれ2点ずつを決めて6-0の大勝。格下を相手に危なげなく白星を得た。
チームの攻撃を牽引したのは、2ゴール1アシストと活躍した相馬選手。FKゴールのほか、チーム最多となる8本のシュートを放ち、1対1のドリブルも5回すべてに成功。際だった存在感でW杯メンバー入りに大きくアピールした。
また代表デビュー戦で2得点を挙げたFWの町野も、185㎝の長身を活かしたプレーで合格点の出来。不調の大迫勇也に代わるポストプレーヤーとして可能性のある働きを見せている。
コメント