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BS1「スポーツ × ヒューマン」吉田麻也

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日本代表キャプテン 吉田麻也

25日に放送されたBS1『スポーツ × ヒューマン』は、「苦しいときこそ真価を見せろ ~日本代表キャプテン・吉田麻也」。カタール・ワールドカップ本番を4ヶ月後に控え、代表を率いるチームリーダーに密着し、その素顔と本音に迫る内容。

今年6月に行なわれた代表強化試合の4連戦、対戦したのはパラグアイ、ブラジル、ガーナ、チュニジアの4ヶ国。

初戦でパラグアイに4-1と快勝するも、吉田キャプテンは「次戦(ブラジル)に向けての調整試合という雰囲気が漂っていたが、そういう緩みが取り返しのつかない後悔に繋がる」と気を引き締める。

苦境を乗り越えたW杯アジア最終予選

Wカップ出場を懸けたアジア最終予選では、最初の3試合で2敗を喫するまさかの大苦戦。日本は予選通過が危ぶまれるという崖っぷちに追い込まれた。

この状況にも「結果が出なければもちろん責任を取る覚悟ができている」と毅然とした態度で批判に答えるキャプテン。そして苦境に陥った最終予選でターニングポイントとなったのが、埼玉で行なわれたグループ首位オーストラリアとの対戦。

日本は代表初先発となった田中碧のゴールで先制するも、後半オーストラリアにFKのチャンスを与えて同点に追いつかれてしまう。失点後キャプテン吉田はすぐに声を挙げてチームを鼓舞、ピンチの状況こそ本当のリーダーシップが問われる場面だった。

相手GKの好セーブに幾度も得点を阻まれながらも、諦めずに攻撃を仕掛ける日本。すると試合終了が近づいた86分、吉田のロングパスから浅野琢磨がGKの頭上を狙ったシュート。ポストに当たったボールは相手DFのオウンゴールを誘発し、土壇場で貴重な決勝点。日本はこの試合から6連勝し、7大会連続のW杯出場を決めた。

この時のことを振り返り、「インタビューで口が滑っちゃって、自分を追い込んでしまった。オーストラリア戦に向かうバスでは吐きそうだった」と本音を吐露。「でも今となれば、苦しいのを乗り越えたのも必ず力になる」と前向きな吉田さん。

吉田麻也のキャプテン像

長い欧州生活でたくさんのキャプテンを見てきた吉田さん。「日本のキャプテン像は、背中で引っ張っていく “静” のイメージ。でも自分が理想とするのは、行動や言葉でチームをたきつける “動” のイメージ」と、歴代日本代表キャプテンとは違う道を模索中とのこと。

21歳の若さで海外移籍。オランダ、イングランド、イタリアと渡り歩き、今季はドイツでのプレーが決定している吉田選手。日本とは大きく違う環境で「バーって言われたときに分かんないみたいな感じだったら、“役立たずな日本人” で終わる。そうじゃなくて、自分の意見をちゃんと言ってアウェーの土地で対等に勝負していくのが大事」と、本場欧州で生き残る秘訣を語る。

その吉田さんが憧れとするのが、名門リバプールのキャプテンを務めていたスティーブン・ジェラード。そのダイナミックなプレーと強烈なリーダーシップが吉田麻也の心を掴んだそう。

吉田自身もサウサンプトン在籍中だった28歳の頃にゲームキャプテンに選ばれ、その時のキャプテンマークを誇らしげに自慢。まさに世界最高峰プレミアリーグで戦う男としての価値を証明する、象徴的アイテムだ。

失敗は前進のかて

強化試合第2戦目の相手は強豪ブラジル。雨の中のゲームは予想通りブラジルの攻撃一辺倒となるが、日本は吉田を中心とした組織的守備で対抗し、前半を0-0と凌ぐ。しかし後半の77分にPKを与えてしまい0-1の敗戦。善戦に見えながら、日本の枠内シュート0本と力の差を感じる結果となった。

「“グッドルーザー”(よき敗者)はもういい。新しい景色が見たい」と訴える吉田キャプテン。だが強化マッチ第4試合目のチュニジア戦では、相手の抜け出しを不用意に許してしまった吉田選手が、無理筋なスライディングでPKを与えるという失態。ここから勢いづいたチュニジアに0-3の完敗を喫する。

「シンプルに僕のミス」と責任を認める吉田さん。でも彼の “やらかしグセ“ はときおり見られるもので、らしいっちゃらしいプレー。番組のぶら下がりにも「しょうがない。1回1回のミスでしょげていたら日本代表なんてやってられないし、パフォーマンスを上げていくしかない」とポジティブなお答え。淡々とグラウンドを進んでいく日本代表キャプテンでした。

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