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映画監督 小林政広さん死去

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海外で評価された映画監督

『バッシング』『愛の予感』などで国際的に評価された映画監督の小林政広さんが8月20日、東京都内の自宅で死去したことが伝えられた。数年前に横行結腸がんが見つかり、以降は治療のため入退院を繰り返していたという。享年68歳。

小林さんは1954年生まれの東京都文京区出身。フォーク歌手やテレビドラマの脚本家として活動した後、1996年に自主製作の『CLOSING TIME』で映画監督デビュー。98年の『海賊版=BOOTLEG FILM』、01年の『歩く、人』が、カンヌ国際映画祭の “ある視点部門” に選出された。

イラクで起きた日本人人質事件に着想を得た『バッシング』(05年)では、作品はカンヌ国際映画祭のコンペティション部門に選出されるほか、東京フィルメックスの最高賞、テヘラン・ファルジ国際映画祭の審査員特別賞を受賞。国際的に注目される。

07年には自らが主演を務めた『愛の予感』を発表。冒頭のインタビューシーン以外、台詞が一切ないという斬新な作りが評価され、スイス・ロカルノ国際映画祭の金豹賞(グランプリ)など4部門に輝く快挙をなした。

そのあとヨーロッパで特集上映会が開催されるなど、主に海外で高い評価を受ける。近年では仲代達矢主演の『春との旅』(10年)『日本の悲劇』(13年)『海辺のリア』(16年)などを発表していた。

デビュー作から手がけた映画のほとんどは、自らが社長を務める製作会社モンキータウンプロダクションによるオリジナル企画。低予算ながら実験精神とドラマ性あふれる良作を世に送り続けた。

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