長身FWとして知られた元日本代表ハーフナー・マイクさんの現役引退が、5日にマネジメント会社を通じて発表された。
ハーフナーさんは20シーズン限りでJ2ヴァンフォーレ甲府を退団した後、東海社会人リーグ2部に所属するFC.Bombonera(FCボンボネーラ)でプレーしていた。
所属マネジメント会社を通じたコメントでは「このサッカー人生で出会った人たちと経験は、僕にとってかけがえのない財産です。今まで応援して下さった皆様には感謝しかありません」と謝辞を述べている。
ハーフナーさんは1987年生まれ、広島県広島市出身の35歳。父親のディド・ハーフナーはオランダ出身のGKで、ハーフナーが生まれた当時はマツダSC(現サンフレッチェ広島)監督、ハンス・オフトのもとで選手権コーチを務めていた。
ディドはオフトジャパンの誕生に伴い、日本代表GKコーチを担当。93年に一家で日本国籍を取得している。またハーフナーの弟ニッキもプロサッカー選手である。
少年時代はコンサドーレ札幌ユースで頭角を現し、父ディドの移籍にともなって横浜マリノスユースに加入。19歳となった06年にはトップチーム昇格を果す。
そのあと伸び悩む時期が続くも、レンタル移籍したJ2サガン鳥栖で33試合15ゴールと才能を開花。195㎝の長身でゴールを量産し、10年に完全移籍したヴァンフォーレ甲府では、J2得点王(20ゴール)の活躍でクラブのJ1昇格に貢献する。
翌11年には日本人トップの17ゴールを記録し、同年8月にはザッケローニジャパンに初招集。W杯アジア3次予選の北朝鮮戦で国際Aマッチ初キャップを刻む。
日本代表ではターゲットマンタイプのFWとして18試合4得点の記録を残すも、14年W杯ブラジル大会のメンバー選考に漏れ、夢の大舞台に立つことはできなかった。
Jリーグでは横浜、福岡、鳥栖、甲府、神戸、仙台でプレー。父ディドの故郷であるオランダのフィテッセやデンバーグなどでも活躍した。
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