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「サッカーの園 ~究極のワンプレー~」昇格 / 降格

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天国か地獄かの戦い

7日に放送されたBS1『サッカーの園 ~究極のワンプレー~』、新春第2弾のテーマは【昇格 / 降格】。天国か地獄か・・・ 優勝争いの一方でJリーグを熱くさせる、“昇格/降格” の戦いを取り上げる内容。

スタジオゲストには、大分トリニータをわずか3年でJ3からJ1へ昇格させた “ミスター昇格” こと片野坂知宏さんが初登場。昨季は成績不振によりガンバ大阪を途中解任となったが、捲土重来の再登板を期待したい名指揮官だ。

サンフレッチェ広島で降格・昇格を経験した佐藤寿人さんとともに、そのとき起こったドラマを紹介する。

サンフレッチェ広島、1年でのJ1復帰

最初のノミネートはゲストの佐藤さん。07年シーズン、降格圏に低迷した広島は、京都との入れ替え戦にも敗れてJ2降格。エースの佐藤さんは落ち込むサポーターの前で「絶対に1年で戻る」と、涙ながらの宣言を行なった。

その公約を果すため、大幅に減った予算の中でJ1と同程度の待遇をクラブ首脳陣に要求。サポーターとクラブのバックアップを受けたチームは、序盤の停滞期を切り抜けてJ2首位を快走する。

そして「究極のワンプレー」が生まれたのが、勝てばJ1復帰が決まる第37節の愛媛戦。前半25分、柏木のポストプレーから青山が縦パス。ボールを受けた佐藤さんが反転からのゴールを決めた場面だ。

佐藤さんのゴールがきっかけとなって広島が大勝、公約通り1年でのJ1復帰となった。この【選手・クラブ・サポーターが一体となってJ1復帰】が1番目のエントリー。

フクアリの奇跡

2番目のノミネートは、5チームが激しいサバイバルを繰り広げた08シーズンの最終節。J1の33節を終わり、17位の降格圏にあえぐジェフ千葉。15位の磐田、16位の東京ヴェルディとは2ポイント差をつけられ、得失点差では大きく引き離されていた。

残留条件には、ホームのフクダ電子アリーナ(フクアリ)で行なわれる最終節・FC東京戦での勝利に加え、他会場の磐田と東京Vの両チームが敗れるのを期待するしかないという、圧倒的に不利な立場だった。

逆転での残留にぜひとも先制点が欲しい千葉だが、前半39分にCKから痛恨の失点。さらに後半53分には長友佑都のミドルシュートを許し、リードを2点に広げられてしまう。

崖っぷちに追い込まれた千葉は、ゲームの流れを変えるべく63分に左サイドハーフの谷澤達也を投入。すると74分、こぼれ球を拾った谷澤が前線を走る新居へジャストのロングパス。これで1点を返すと、77分には巻の落としから谷澤が同点弾。フクアリのボルテージは一気にヒートアップした。

さらに80分、レイナウドがPエリアで倒されPKを獲得。これをレイナウド自身が沈め3-2、わずか6分間の逆転劇で千葉が残留圏内へと浮上する。

そして「究極のワンプレー」は、エースの巻もが下がって守りを固めた終盤の85分に生まれた。その状況で前線に残っていた谷澤が、米倉のパスに抜け出しカウンター。落ち着いてループシュートを決め、勝利をたぐり寄せた場面だ。

途中投入された谷澤の活躍により、最終節は千葉が4-2の勝利。同時刻に行なわれていた試合では磐田と東京Vが敗れ、千葉が大逆転での残留を決めた。

この千葉サポーターに語り継がれる、【フクアリの奇跡】が2番目のエントリー。

片野坂監督の手腕

3番目と4番目には、大宮アルディージャの【にんじんに釣られた残留王】と、前田(遼一)のデスゴールによる【恐怖の呪い】がエントリー。

そして最後に登場したのが、片野坂さんの大分トリニータ。シャムスカ監督時代(05~09年)に隆盛期を築いた大分だが、09年にはわずか2勝しか挙げられずJ2降格。それ以降は成績が低迷し、16年にはJ3へ転落していた。

そのどん底状態にあったチームの再建を託されたのが、大分やガンバ大阪でコーチを務めていた片野坂さん。片野坂監督はピッチサイドで声を張り上げ選手を鼓舞、チームにファイティングスピリットを植え付けた。

そして運動量を活かしたカウンターサッカーでJ3を抜けだし、J2では相手を誘いこんでからの “疑似カウンター” 戦術でリーグを席巻。岩田智輝という原石も発掘した。

その「究極のワンプレー」が、J1昇格の懸かった18年J2第42節モンテディオ山形との試合。後方でのボール繋ぎでチャンスを窺い、岩田が右サイドを突破して “疑似カウンター” を発動。そこからのクロスで先制点が生まれた場面だ。

こうしてJ3転落後わずか3年にして、大分は晴れてJ1へと復帰。片野坂監督の【J3からJ1へ昇格させた手腕】が、5番目のエントリーとなった。

この5つのエントリーから前園さんが「究極の昇格/降格」に選んだのは、片野坂さん。ここで使われた写真は、21年天皇杯準決勝・川崎フロンターレ戦での “芝刈り機” のモノマネポーズ。勝利のパフォーマンスでも手を抜かない、お茶目な片野坂さんでした。

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