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往年の人気女優 ジーナ・ロロブリジーダさん死去

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イタリアを代表する女優

映画『花咲ける騎士道』『ノートルダムのせむし男』『わらの女』などで知られるイタリアの女優ジーナ・ロロブリジーダさんが、16日にローマ市内の病院で亡くなったことが関係者から伝えられた。

死因は明らかにされていないが、イタリアのメディアによれば昨年9月に自宅で転倒して大腿骨を骨折。手術を受け療養生活を送っていたという。享年95歳。

ロロブリジーダさんは均整のとれたプロポーションと情熱を秘めた美貌で50年代に人気を博し、国内のほかフランス映画やハリウッド映画など多くの作品に出演。“ロロ” の愛称で呼ばれ、ソフィア・ローレンと並ぶ戦後イタリアを代表する女優として活躍した。

ハリウッドでも活躍

1927年7月4日、イタリア王国時代のチョチャリア地方スビアーコに生まれる。家具メーカー経営者の家で育ち、裕福な少女時代を送るが、第二次世界大戦の戦災で工場が焼失。45年には一家でローマに移住し、美術学校に通いながら映画のエキストラとしても活動した。

46年には準ミス・ラツィオに選ばれ、47年に出場したミス・イタリア・コンテストでは3位入賞。これがきっかけとなり映画『愛の妙薬』(48年)のヒロインに抜擢される。

やがて美しいプロポーションを売り物にしたバンプ役で注目され、52年にはフランス映画の『花咲ける騎士道』や『夜ごとの美女』でジェラール・フィリップと共演。その美貌と肉体の魅力で世界的人気女優となった。

53年には『悪魔をやっつけろ』でハリウッドデビュー。以降はハンフリー・ボガート、エロール・フリン、バート・ランカスター、アンソニー・クイン、ユル・ブリンナー、フランク・シナトラ、ロック・ハドソン、ボブ・ホープ、ショーン・コネリーら、ハリウッドの名優との共演を重ねる。

後半生は女優業を離れて活動

私生活ではスロベニア人医師のミルコ・シュコフィッチと49年に結婚。57年には一人息子のアンドレアを設けた。71年にシュコフィッチと離婚したあとは女優業を半休止状態とし、写真家、彫刻家としての活動を開始。74年には写真集「イタリア・ミア」を出版している。

90年代に入って映画界からほとんど身を引き、99年には欧州議会の議員に立候補するも落選。06年にはスペイン人のビジネスマン、ハビエル・リガウ・イ・ラフォルスと再婚。このときロロは79歳で、夫のハビエルは45歳。世間を賑わせた年の差婚となったが、のちにロロがハビエルを詐欺で告訴して離婚となった。

後半生は主に彫刻家として活動。一方で政治との関わりも晩年まで持ち続け、2022年には95歳でイタリア総選挙に立候補。だが獲得票が選挙区有権者数の1%に満たず、あえなく落選。最後までエネルギッシュな人生を送った。

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