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「R-1グランプリ2023」予言された新王者

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R-1に夢を

M-1王者・ウェストランド井口に「R-1には夢がない」とディスられたのを逆手に取り、大々的なプロモーションを敢行した『R-1グランプリ2023』。果たしてその思惑通り、大会はピン芸人に夢を与えるものになったのか。

MC陣はいつもの霜降り明星と広瀬アリス。審査員の5人も、陣内智則、バカリズム、小籔千豊、クリスタル野田、ハリウッドザコシショウの去年と同じ顔ぶれ。

トップバッターを務めたのは、2年連続出場の〈Yes!アキト〉。パッケージ仕様のニュースタイルが評価を得るも、456点と得点は伸びず。ところがアキトの名前が出るはずの順位モニター1位には、一瞬ながら【田津原 理音たずはら りおん 470点】の表示が! これは誤表示なのか、それともサブリミナルによる予言なのか?

予言通りの結果

2番手は3年連続決勝進出の実力者〈寺田寛明〉。塾講師のキャリアを生かし、日本語の面白さを掘ったネタで高得点を獲得するも、表情が固すぎて人柄が伝わってこないのが残念。

3番手はモノマネで人気の〈ラパルフェ都留〉が決勝初登場。阿部寛の鉄板モノマネに怪獣設定を加えたネタで勝負するが、新鮮味に欠けたのか得点を集められず最下位。

4番手は2年連続決勝進出の〈サツマカワRPG〉。練り込まれたショートネタを披露して高得点を得るも、〈寺田寛明〉を越えられずこの時点で2位。

5番手は『M-1グランプリ』ファイナリストの〈カベポスター永見〉。ちょっとした日常のズレに触れた “センス語り” で楽しませたが、今ひとつ爆発力に欠けたか。

6番手に登場したのは現役弁護士〈こたけ正義感〉。やってるネタはいつもと同じ法律の不条理を突いたものだが、今回は展開にひと工夫加えた内容。462点で2位のサツマカワと並ぶ。

7番手は決勝大会初進出の新星〈田津原理音〉。写真撮影、ポスターデザイン、イラストの特技を生かし、手製のカードを使ったマニアネタで勝負。手間ひま掛けたオリジナルカードによる笑いが、斬新かつ秀逸。会場の爆笑を買って470点の高得点を獲得し、予言通りの1位でファイナルステージ進出となった。

ファーストステージのトリを飾ったのは、『M-1グランプリ』準優勝の〈コットンきょん〉。コント巧者の実力を発揮し、2位の得点を獲得してファイナルステージ進出。

得点も順位も最初の表示通りとなった結果に、視聴者からは「出来レース」を疑う声が上がるも、制作の関西テレビによれば「(誤表示)の原因を調査中です」とのこと。

人柄の新チャンピオン

そして最終2人の決勝ネタが行なわれ、ピン芸人日本一発表はCMのあと。だがCM前に映された審査員の引きカットで、ザコシ、野田、陣内のモニターがイエロー。小薮とバカリのモニターがレッドと別けられており、どういうことかと思ったら、これがそのままの順番で田津原3票、きょん2票を現したものと判明。「勝者・田津原」の伏線は、ここにも貼られていたのでした。

〈コットンきょん〉はキャラの表現力や構成の安定感では大会ピカイチだったが、コント師としての技巧が勝ちすぎて素の面白さが薄まった印象。最後のR-1を「シルバーコレクター」で終えた。

大会の運営には釈然としないものが残ったが、新チャンピオンの〈田津原理音〉は、去年の〈お見送り芸人 しんいち〉より100倍人柄が良さそうで好印象。〈もう中学生〉タイプの芸人として活躍するかも。予言された王者のツキを生かし「R-1の夢」を掴んで貰いたいところですね。

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